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パッケージの作成・更新

SPEC ファイルの準備

パッケージの設計書である SPEC ファイルを準備します。

既存パッケージを更新する場合は、SPEC ファイルのバージョン管理についてを参考に SPEC ファイルを取得してください。

新規パッケージの場合は、SPEC ファイルを新たに作成します。この時、ファイル名はパッケージ名-vl.specの形式にしてください。

SPECファイルの詳細については、RPM パッケージの作成方法の第5章 SPECファイルの記述を参照してください。

ソースやパッチの配置

パッケージの作成に必要なソースやパッチを %_topdir/SOURCES/パッケージ名 に配置してください。

新たにパッチを作成した場合やソースのバージョンを更新する場合は、それらを先ほどのディレクトリに配置してください。

ソース RPM の作成

SPECファイルを元にソース RPM を作成します。以下のコマンドを実行してください。

$ rpmbuild -bs SPECファイル名

GnuPGによる署名をするように設定している場合は、パスフレーズを求められますので入力してください。

パスフレーズの入力:

パスフレーズに問題がなければ、次のように表示されます。

パスフレーズは正常です。
署名の作成中: 1005

特に問題がなければ、書き込み完了の案内が表示されます。

バイナリ RPM の作成

まず、次のようにしてchroot環境(仮想のファイルシステム)にVine Linuxの基本システムをインストールします。(chrootを利用する関係上、vbuilderの実行にはroot権限が必要となります。)

$ sudo vbuilder --version 6 --arch i386 clean build

6 や i386 といったオプション値は、ターゲット環境に併せて変更してください。この作業には、しばらく時間がかかります。

Making a build farm for 6_i386 done.

のように表示されたら、次のようにしてソース RPM から、バイナリ RPM を作成します。

$ sudo vbuilder --version 6 --arch i386 --unionfs clean build-rpm /path/to/hoge.src.rpm

特に問題がなければ、作成されたパッケージが、%_topdir/vbuilder/ 以下にコピーされます。(vbuilderの出力をよく確認してください。)

ビルドが途中で失敗した場合は、SPECファイルの準備に戻って原因を修正してください。(BuildRequiresの修正など)

vbuilderの詳細は、VineBootstrap を参照してください。