[wiki:docs Vine Linux ドキュメント] / [wiki:../../ Vine Linux 7.x] / [wiki:../ CUI ユーザーズガイド] / 環境変数の設定 = 環境変数の設定 = 環境変数は、システムやアプリケーションの挙動に影響する基本的な設定を保存します。 例えば、Vine で用意されている多くのアプリケーションは、そのプログラム名のみで起動できますが、これらは、環境変数 PATH にそのプログラムが存在するディレクトリが含まれているためです。逆に言えば、PATH にプログラムが存在するディレクトリが含まれていなければ、絶対パスで指定しなければプログラムを起動することができません。 環境変数 PATH が、どのような設定になっているかを表示したい場合は、次のようにします。 {{{ #!sh $ echo $PATH /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/usr/local/sbin:/usr/sbin:/sbin }}} {{{ #!Admonition == 環境変数の取得について == 環境変数を取得する場合は、環境変数名の前に $ を付加することに注意して下さい。$ を付けずに単に PATH とすると次のように表示されます。 {{{ #!sh $ echo PATH PATH }}} }}} また、現在設定されている環境変数の一覧を見たい場合は、次のようにします。 {{{ #!sh $ set BASH=/bin/bash BASH_ARGC=() BASH_ARGV=() BASH_ENV=/home/userdir/.bashrc BASH_LINENO=() BASH_SOURCE=() BASH_VERSINFO=([0]="3" [1]="2" [2]="48" [3]="1" [4]="release" [5]="x86_64-unknown-linux-gnu") BASH_VERSION='3.2.48(1)-release' CANNA_SERVER=unix COLORTERM=gnome-terminal COLUMNS=179 DBUS_SESSION_BUS_ADDRESS=unix:abstract=/tmp/dbus-GArg67fNUc,guid=74b773a833ff6acaf48b91de4b03f16e DESKTOP_SESSION=gnome DIRSTACK=() ... }}} これらの環境変数は、システムの起動時にファイル /etc/profile やディレクトリ /etc/profile.d 以下のスクリプトなどで設定されますが、ユーザによる上書きや追加が可能な環境変数が存在します。 例えば、HTTP_HOME という環境変数は、テキストベースの Web ブラウザ w3m のスタートページを規定します。 bash で環境変数を設定するには、export コマンドを使用します。 {{{ #!sh $ export HTTP_HOME=http://planet.vinelinux.org/ }}} sh との互換性のため、次のように二段階に分けて設定することもできます。 {{{ #!sh $ HTTP_HOME=http://planet.vinelinux.org/ $ export HTTP_HOME }}} なお、この設定はログアウトするまで有効です。ログインの度に有効になるようにするには、ホームディレクトリにある .bash_profile というファイルに同様のコマンドを追加します。