[wiki:docs Vine Linux ドキュメント] / [wiki:../../../ Vine Linux 7.x] / [wiki:../../ CUI ユーザーズガイド] / [wiki:../ サービスの管理] / 利用できる主なデーモン = 利用できる主なデーモン = インストール CD に付属するデーモンパッケージとしては、Postfix、ProFTPd、OpenSSH、Apache があります。その他のサーバパッケージについては、VinePlus より取得してください。 == NIS (YP) Server (サーバ:ypserv クライアント:yp-tools,ypbind) == NIS(Network Information Service) は LAN の中でのユーザ管理やホスト名の管理に使うことができます。ypserv、ypbind、yp-tools をインストールして下さい。/usr/share/doc/JF/NIS-HOWTO.txt.gz に設定の仕方が書かれています。サーバの設定ファイルは /etc/ypserv.conf にあり、クライアントの設定ファイルは /etc/yp.conf にあります。NIS の情報は /var/yp/ 以下に置かれます。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service ypserv {start|stop} $ sudo /sbin/service ypbind {start|stop} $ sudo /sbin/service yppasswdd {start|stop} }}} です。 == DNS Server (ネームサーバ) (サーバ:bind クライアント:bind-utils) == LAN 内ならば IP アドレスとホスト名の対応付けを行うには /etc/hosts や NIS を利用できますが、Web サーバやメールサーバなどを運用するにはインターネットからアクセスしてもらう必要があります。そのため、DNS サーバを設定し、LAN 外のホストから名前解決できるようにします。bind, bind-utils をインストールして下さい。/usr/share/doc/JF/DNS-HOWTO.txt.gz に設定の仕方が書かれています。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service named {start|stop} }}} です。 == Web/WWW/http Server (サーバ:apache2 マニュアル:apache2-manual) == World Wide Web(WWW) のためのサーバです。これには Apache2 を利用することができます。設定ファイルは /etc/apache2/conf/httpd.conf に置かれています。 WWW のトップページは Apache とは異なり Apache2 では /var/www/html/ に置かれます。 サービスの起動と停止は {{{ $ sudo /sbin/service apache2 {start|stop} }}} です。 !ServerName にホスト名を設定すればとりあえず起動しますが、[http://www.apache.jp/ Japan Apache Users Group] による [http://httpd.apache.org/docs/2.2/ Apache マニュアルの和訳]などを参照し、正しく設定して下さい。マニュアルは HTML 形式で書かれているのでブラウザを使って参照して下さい。 ApacheのWWWページは http://www.apache.org/ ですので御覧下さい。 == FTP Server (proftpd) == FTP(File Transfer Protocol) サーバは、インターネットを挟んでファイルを転送するためのサーバです。Vine Linux のパッケージも FTP で入手できますね。設定ファイルは /etc/proftpd.conf です。設定の方法や設定例が /usr/share/doc/proftpd-*/ にありますので、参考にしてください。ftp のトップディレクトリは /home/ftp/ になります。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service proftpd {start|stop} }}} です。 Vine Linux の設定では、proftpd はスタンドアローンで常時起動するようになっています。もし、xinetd デーモン経由で起動させたい場合は、/etc/proftpd.conf の !ServerType を {{{ #!sh #ServerType standalone ServerType inetd }}} に変更します。また、/etc/xinetd.d/ftp を作成し、以下の例のような内容にします。 {{{ #!sh # default: off # description: Proftpd # securlevel: 30 service ftp { disable = no socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = root server = /usr/sbin/in.proftpd } }}} 後は、chkconfigコマンドで proftpdを起動しないようにし、inetdデーモンを再起動します。 {{{ #!sh $ sudo /sbin/chkconfig proftpd stop $ sudo /sbin/service xinetd reload }}} /etc/ftpusers にユーザ名を書くと、そのユーザは ftp サーバにアクセスできなくなります。 == Mail Server (メールサーバ) (postfix) == メールを常時送受信するためにはメールサーバを起動しておく必要があります。プロバイダ等にメールが届く場合は必要ありません。メールサーバには postfix を利用することができます。設定ファイルは /etc/postfix/ 以下にあります。 /usr/share/doc/postfix-*/ 以下に設定方法や設定例に関するドキュメントがあります。sendmail から移行する場合は COMPATIBILITY を参照しておくと良いでしょう。また、日本語マニュアル(man postfix, man master)もありますので参照して下さい。postfix の WWW ページは http://www.postfix.org/ ですので御覧下さい。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service postfix {start|stop} }}} です。 == DHCP Server (サーバ:dhcp クライアント:dhcpcd) == DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol) サーバは、IP アドレスやネットマスクなどの情報をクライアントに提供するためにサーバです。クライアントのホストに固定の IP アドレスが必要ない場合などに使われます。DHCP に関する事項は [http://linuxjf.sourceforge.jp/JFdocs/DHCP/ DHCP mini-HOWTO] を参照して下さい。設定ファイルは /usr/share/doc/dhcp-*/dhcpd.conf.sample を、/etc/dhcpd.conf にコピーしてお使いください。dhcpd.conf の書き方は man dhcpd.conf を見て下さい。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service dhcpd {start|stop} }}} です。 == Samba SMB Server (サーバ:samba クライアント:samba-client ドキュメント:samba-doc) == SMB(Session Message Block) は Windows などでディスクやプリンタを共有するためにプロトコルです。これを用いることによって、Vine Linux でも Windows などとディスクやプリンタを共有することができます。SMB に関する事項は /usr/share/doc/JF/archive/SMB-HOWTO.txt.gz を参照して下さい。設定ファイルは /etc/samba/smb.conf や /etc/samba/smbusers などです。トップディレクトリは /home/samba になります。Web ベースの Samba 管理ツール samba-swat のパッケージも用意されています。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service smb {start|stop} }}} です。 == NFS Server (nfs-utils) == LAN 内でディレクトリ(ファイルシステム)を共有することができます。各ホストは共有したディレクトリをローカルなディレクトリと同様に使用することができます。例えばサーバとなるホストの /usr/local を他のホストが共有している場合、ツールなどのインストールはサーバホストのみで良く管理の手間が省けます。設定については /usr/share/doc/JF/NFS-HOWTO.txt.gz を参照して下さい。 NFSではずっとマウントされていますが、automount(オートマウント) を利用すると必要なときにだけマウントされます。CD-ROM を入れてから /misc/cd にアクセスすると CD-ROM を見ることができるのは、この automount が動いているからです。設定の仕方は /usr/share/doc/JF/Automount.txt.gz を参照して下さい。 == NTP Server (ntp) == NFS などで LAN 内のホストを相互に接続した場合、各ホストの時刻を揃える必要があります。NTP(Network Time Protocol) は内蔵の時計を同期させるのに使います。設定ファイルは /etc/ntp.conf に置かれています。NTP に関しては /usr/share/doc/JF/Clock.txt.gz を参照して下さい。 サービスの起動と停止は {{{ #!sh $ sudo /sbin/service ntpd {start|stop} }}} です。