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Vine Linux ドキュメント / Vine Linux 7.x / CUI ユーザーズガイド / update-alternatives による標準コマンドの切り替え / alternatives の仕組み / リンクグループ(マスターリンクとスレーブリンク)
alternatives には、プログラムが変更されたら同時にマニュアルページファイルも切り替える、といったように、複数のものを同時に切り替える仕組みがあります。
総称名1を切り替えたら、総称名2のほうも同時に切り替えるというように、複数の総称名をグループ化することで、選択候補を同時に切り替えられるようにすることができます。
基準となる総称名1をマスターリンク(master link)と呼び、それと同時に変更される総称名2をスレーブリンク(slave link)と呼びます。
マスターリンクとスレーブリンクを合わせて、リンクグループ(link group)と呼びます。
スレーブリンクは、マスターリンクに合わせて切り替わるものなので、モードと優先度を持ちません。総称名とリンク名と選択候補を持ちます。
スレーブリンクは、無くてもいいものなので、マスターリンクの選択候補1にはスレーブリンクがあるけれど、選択候補2にはスレーブリンクはない、といったようにもできます。全て対応させる必要はありません。
また、スレーブリンクを複数持つこともできます。
マスターリンクとスレーブリンクは、図のような関係になります。
総称名1の選択候補ファイルAと、総称名2の選択候補ファイルaが対応します。
また、総称名1の選択候補ファイルBと、総称名2の選択候補ファイルbが対応します。
リンク名1にファイルAを選択した時には、リンク名2がファイルaになります。
alternatives の概念図(マスターリンクとスレーブリンク)