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= タイムゾーン・時刻の設定 =

== システムのタイムゾーンの設定 ==

システムのタイムゾーンに関する情報は、/etc/localtime に保存されています。これは、バイナリファイルであり、直接編集することはできません。

システムのタイムゾーンを変更したい場合は、/usr/share/zoneinfo から、タイムゾーンに適合したファイルを /etc/localtime にコピーします。インストール時にアジア/東京を設定した場合は、/usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo や /usr/share/zoneinfo/Japan と同等のファイルになっているはずです。

この場合、date コマンドにより時刻を表示した際に最後に日本標準時を表す JST が表示されます。

{{{
#!sh
$ date
2013年  9月  1日 日曜日 06:27:08 JST
}}}

例えば、アメリカ合衆国の太平洋時間に合わせたい場合は、次のようにします。

{{{
#!sh
$ TIMEZONE='America/Los_Angeles'
$ sudo cp --remove-destination /usr/share/zoneinfo/$TIMEZONE /etc/localtime
}}}

これにより、date コマンドにより時刻を表示した際に最後にアメリカ合衆国の太平洋時間を表す PDT が表示されます。

{{{
#!sh
$ date
2013年  8月 31日 土曜日 14:29:00 PDT
}}}

{{{
#!Admonition
=== 特定のユーザーのみタイムゾーンを変更したい場合 ===

特定のユーザーのみタイムゾーンを変更したい場合は、ユーザーのホームディレクトリにある .bash_profile などで変数 TZ を設定します。

{{{
#!sh
TZ='America/Los_Angeles'
}}}

変数 TZ にどのような値を設定すれば良いかは、tzselect コマンドを利用すると良いでしょう。
}}}

{{{
#!Admonition
=== 一時的なタイムゾーンの変更 ===

次のようにして date コマンドに変数 TZ を与えることにより一時的にタイムゾーンを変更することもできます。

{{{
#!sh
$ date
2013年  9月  1日 日曜日 07:08:55 JST
$ TZ='America/Los_Angeles' date
2013年  8月 31日 土曜日 15:09:12 PDT
}}}
}}}