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Vine Linux ドキュメント / RPM パッケージの作成方法 / パッケージ固有の作法等について / ライブラリのパッケージングポリシー

ライブラリのパッケージングポリシー

staticライブラリを収録しない

Vine Linuxでは従来、staticライブラリ(*.a)を-develサブパッケージに収録していました。しかし、以下の理由から今後は原則として static ライブラリをパッケージに収録しないこととします。

  • あるライブラリにバグ、セキュリティホールなどが発見された場合にそれをリンクしているパッケージを追跡することが難しい
  • static リンクした場合、ライブラリの問題でアプリケーション全体の再ビルドが必要となる

ただし、明確な理由により static ライブラリを必要とする場合は、メインパッケージや -devel サブパッケージに収録するのではなく、-static サブパッケージを作成して収録してください。

libtoolライブラリを収録しない

従来、一部のパッケージで Libtool で使われる .la ファイル (ライブラリアーカイブ、擬似ライブラリ)がパッケージに収録されていました。しかし、以下の理由から今後は原則としてパッケージには収録しないこととします。

  • Linux などの場合では .la ファイルを使わずとも .so に情報が内包されているため、.la ファイルは必要ではない
  • 間違った情報がはいっていることもあり、それが原因で問題がおこる場合がある
  • .la があったりなかったりという状態が混在すると、ライブラリを見つけられない場合が発生する