[wiki:docs Vine Linux ドキュメント] / [wiki:../ RPM パッケージの作成方法] / SPEC ファイルをもとに RPM パッケージを作成する = SPEC ファイルをもとに RPM パッケージを作成する = RPM パッケージを作成するには、次のコマンドを実行します。 {{{ #!sh $ rpmbuild -ba --sign hoge.spec }}} 特に問題がなければ、バイナリパッケージとソースパッケージの両方が作成されます。 どちらか一方のみを作成する場合は、オプション -ba(build all) の代わりに -bb(build binary) あるいは -bs(build source) を使用します。 なお、オプション --sign は、パッケージに署名することを意味します。[wiki:../gpgsign パッケージ署名の設定]で ~/.popt の設定をした場合は、省略可能です。 署名オプションが有効になっていれば、次の様なプロンプトが表示されるのでGnuPG鍵のパスフレーズを入力して下さい。 {{{ パスフレーズの入力: }}} {{{ #!Admonition == rpmbuildの推奨 == Vine Linux 3.0以降で採用されているrpm-4.xではパッケージのビルドはrpmbuildコマンドを利用するようになりました。過去との互換性のためVine Linuxでは、rpmコマンドも利用できるようになっていますが、将来的に廃止の予定であるため今後はrpmbuildコマンドをお使いください。 }}} パッケージを作成せずに段階的にスクリプト部を検証する場合は、下の表のオプションを使用します。 この際、オプション --short-circuit を併用すると一つ前の段階の動作結果を利用できます。 ||= オプション =||= 実行内容 =|| ||-bp||%prep セクションの実行(build prep)|| ||-bc||%prep、%build セクションの実行(build compile)|| ||-bi||%prep,%build,%install,%check セクションの実行(build install)|| {{{ #!Admonition == メッセージの記録 == 次のように | (パイプ) と tee コマンドを利用して、ビルド中のメッセージをファイルに残しておくと、エラーの確認や、%files の確認、Requires の確認といった作業がやりやすくなります。 {{{ #!sh $ rpmbuild -ba hoge.spec 2>&1 |tee hoge-build.log }}} 2>&1 はエラーメッセージ(2:標準エラー出力の内容)を(tee コマンドに渡すために)標準出力(1)にリダイレクトする(2 に流れるメッセージを 1と合流させる)というものです。これで、tee で指定したファイル hoge-build.log に、標準出力のメッセージと一緒にエラーメッセージも書き込まれるようになります。 }}} {{{ #!Admonition == tarball から RPM パッケージを作成する == 他に、 tar.gz 形式のソースの中に含まれている SPEC ファイルを用いて build するときには、 -b のかわりに -t を用いて、 {{{ #!sh $ rpmbuild -ta hoge.tar.gz }}} などとします。 }}}