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7 | 7 | == Vine Linux 6 (Haut Brion) について == |
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9 | Vine Linux 6 は Project Vine および多くの協力者によって開発が行われている Linux ディストリビューションです。 | |
9 | Vine Linux 6 は Project Vine および多くの協力者によって開発が行われている Linux ディストリビューションです。[[br]] | |
10 | Vine Linux 6 では、前バージョンから多く改良が加えられました。 | |
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11 | Vine Linux 6 には、Vine Linux CR(製品版)に含まれる商用アプリケーションを含みません。 |
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12 | ATO |
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12 | Vine Linux 6 には、Vine Linux CR(製品版)に含まれる商用アプリケーションを含みません。[[br]] | |
13 | ATOK X, Wnn7, Wnn8, VJE などの日本語入力システムやリコーフォントなどの商業フォントの替わりに、Mozc やフリーの TrueType フォントが含まれています。 | |
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14 | また、Vine Linux 6 は製品版と違いサポートサービスを付属しておりません。 | |
15 | 何らかの問題が起こった場合、質問などがある場合は、vine-users ML などへご投稿をお願いします。必要であれば、[http://vinecaves.com/vinesupport.html サポートサービスのみをご購入いただく]ことも可能です。 | |
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17 | Vine Linux に含まれるソフトウエアに何らかの問題が発生した場合は、個々の問題に利用者ご自身で対応していただきます。Project Vine を含む開発者、販売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いません。 | |
18 | 個々のソフトウエアのライセンスなどに問題が発生した場合は、それぞれのライセンスや契約に従ってください。 | |
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20 | === ポイント === | |
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22 | Vine Linux 6 では、前バージョンから多く改良が加えられました。特にに以下の点において重点的に改良されています。 | |
23 | ||
24 | * 収録ソフトウエアの刷新 | |
25 | * 安定性の向上 | |
26 | * ハードウエア対応の強化 | |
27 | * ルック&フィールの改善 | |
28 | * ユーザフレンドリなツール群 | |
29 | ||
30 | === システム要件 === | |
31 | ==== x86 (32bit) バージョン ==== | |
32 | ||
33 | CPU:: | |
34 | Pentium 1GHz 相当以上 | |
35 | メモリ:: | |
36 | 256MB以上 (512MB以上推奨) | |
37 | HDD:: | |
38 | 最小構成で700MB以上 | |
39 | フルインストールで4GB以上 | |
40 | ||
41 | ==== x86_64 (64bit) バージョン ==== | |
42 | ||
43 | CPU:: | |
44 | 64bit 対応の AMD64 または Intel64 アーキテクチャのCPU | |
45 | (Athlon64,Phenom,Opteron,Core2,Core i7,i5,i3など) | |
46 | メモリ:: | |
47 | 256MB以上 (1GB以上推奨) | |
48 | HDD:: | |
49 | 1GB以上(4GB以上推奨) | |
50 | ||
51 | ==== 対応仮想マシン ==== | |
52 | ||
53 | VirtualBox (VinePlusに収録)[[br]] | |
54 | VMWare Player, Workstation, Server[[br]] | |
55 | KVM など | |
15 | Vine Linux 6 は製品版と違いサポートサービスを付属しておりません。 | |
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57 | 17 | === Vine Linux 6 の特徴 === |
58 | 18 | |
59 | Vine Linux 6 は以下のような特徴を備えています。 | |
60 | ==== 軽量・高速 ==== | |
19 | Vine Linux 6 は以下の点において重点的に改良されています。 | |
61 | 20 | |
62 | * Vine Linux 5 に引き続き、起動時のメモリ消費量を軽減 | |
21 | ==== 軽量・高速・安定 ==== | |
63 | 22 | |
64 | ==== 対応アーキテクチャの変更 ==== | |
23 | * 起動時のメモリ消費量を軽減、起動時間を短縮 | |
24 | * 安定性の向上 | |
25 | * ハードウエア対応の強化 | |
26 | * ルック&フィールの改善 | |
27 | * ユーザフレンドリなツール群 | |
65 | 28 | |
66 | * 最低ハードウエアを i686 (Pentium Proクラス) 以上とし、最適化を変更しました。このため Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。 | |
67 | * PPC (PowerPC搭載Macintosh) バージョンはこのバージョンからはリリースされません。 | |
29 | ==== その他 ==== | |
30 | ||
31 | * ハイバネーションの安定化 | |
32 | * TuxOnIce 3.2 によるシステム休止の高速・安定化 | |
33 | * 各種自動設定 | |
34 | * udev によるハードウエア自動設定 | |
35 | * X.org X11 server 1.10 による X の自動設定 | |
36 | * デフォルトロケール | |
37 | * Vine Linux 5 から引き続き UTF-8 ロケールが標準 | |
38 | ||
39 | === Vine Linux 5 からの変更点 === | |
40 | ||
41 | ==== 日本語入力システムの刷新 ==== | |
42 | ||
43 | * 日本語入力フレームワークとして ibus を採用しました。 | |
44 | * 日本語入力エンジンとして Google 日本語入力のオープンソース版である Mozc を採用しました。 | |
45 | ||
46 | ==== 収録ソフトウエアの刷新 ==== | |
47 | ||
48 | * コアコンポーネント | |
49 | * Kernel-2.6.35.13 | |
50 | * glibc-2.11.1, gcc-4.4.5 | |
51 | * X.org X11R7.6+ | |
52 | * rpm-4.8.1 | |
53 | * upstart-1.2 | |
54 | * GNOME2 | |
55 | * 安定の GNOME-2.32.1 を採用 | |
56 | * ブラウザ | |
57 | * 最新の Fx 4.0.1 (Firefox 4.0.1 ソースコードベース) を採用 | |
58 | * メール | |
59 | * 引き続き Sylpheed-3.1.1 を採用 | |
60 | * TeX (texlive) | |
61 | * ptexlive-20100711 を元にした日本語 TeX 環境の提供 | |
62 | * Emacs | |
63 | * Emacs23 を標準とし、各種設定のシステム標準化 | |
68 | 64 | |
69 | 65 | ==== ルック&フィールの改善 ==== |
… | … | |
80 | 76 | * GNOME デスクトップの下部パネルを廃止し、上部パネルに統合しました。 |
81 | 77 | |
82 | ==== |
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78 | ==== 仕様上の変更点 ==== | |
83 | 79 | |
84 | * 日本語入力フレームワークとして ibus を採用しました。 | |
85 | * 日本語入力エンジンとして Google 日本語入力のオープンソース版である Mozc を採用しました。 | |
80 | Vine Linux 6 には以下のような仕様上の変更点があります。 | |
86 | 81 | |
87 | ==== パッケージ管理ツール・機構 ==== | |
82 | * セキュリティに関する変更 | |
83 | * インストーラで作成した一般ユーザアカウントが標準で sudo できるようになりました。 | |
84 | * インストーラで作成する一般ユーザアカウントは wheel グループ(管理者グループ)に所属するようになりました。 | |
85 | * wheel グループには標準で sudo 権限が付与されます。 | |
86 | * デフォルトファイルシステムの変更 | |
87 | * インストーラで作成される標準のファイルシステムが ext3 から ext4へ変更されました。 | |
88 | * X の自動設定 | |
89 | * X においてポインターデバイス、キーボードデバイスは udev による自動設定がされるようになりました。そのまま xorg.conf に記述しても反映されません。 | |
90 | * ほとんどの場合 xorg.conf を削除しても自動認識で動作するようになりました。 | |
91 | ||
92 | === パッケージ管理ツール・機構 === | |
88 | 93 | |
89 | 94 | * アップデートマネージャ - update-watch |
… | … | |
101 | 106 | * グラフィカルなインタフェースとして synaptic を提供しています。 |
102 | 107 | |
103 | === |
|
108 | === 開発支援ツール === | |
104 | 109 | |
105 | 110 | * vbootstrap |
… | … | |
108 | 113 | * vbootstrap を利用して chroot 環境を構築し、その中でパッケージを構築できるようにするツールを提供しています。 |
109 | 114 | |
110 | ||
111 | 115 | |
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113 | ||
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116 | ||
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118 | ||
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120 | ||
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125 | ||
126 | ||
127 | ||
128 | 116 | |
129 | === |
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117 | === 対応アーキテクチャの変更 === | |
130 | 118 | |
131 | * ハイバネーションの安定化 | |
132 | * TuxOnIce 3.2 によるシステム休止の高速・安定化 | |
133 | * 各種自動設定 | |
134 | * udev によるハードウエア自動設定 | |
135 | * X.org X11 server 1.10 による X の自動設定 | |
136 | * デフォルトロケール | |
137 | * Vine Linux 5 から引き続き UTF-8 ロケールが標準 | |
119 | * 最低ハードウエアを i686 (Pentium Proクラス) 以上とし、最適化を変更しました。このため Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。 | |
120 | * PPC (PowerPC搭載Macintosh) バージョンはこのバージョンからはリリースされません。 | |
138 | 121 | |
139 | === 仕様上の変更点 === | |
122 | === システム要件 === | |
123 | ==== x86 (32bit) バージョン ==== | |
140 | 124 | |
141 | Vine Linux 6 には以下のような仕様上の変更点があります。 | |
125 | CPU:: | |
126 | i686の命令セットをもつ CPU | |
127 | メモリ:: | |
128 | 256MB以上 (512MB以上推奨) | |
129 | HDD:: | |
130 | 最小構成で700MB以上 | |
131 | フルインストールで5GB以上 | |
142 | 132 | |
143 | * セキュリティに関する変更 | |
144 | * インストーラで作成した一般ユーザアカウントが標準で sudo できるようになりました。 | |
145 | * インストーラで作成する一般ユーザアカウントは wheel グループ(管理者グループ)に所属するようになりました。 | |
146 | * wheel グループには標準で sudo 権限が付与されます。 | |
147 | * デフォルトファイルシステムの変更 | |
148 | * インストーラで作成される標準のファイルシステムが ext3 から ext4へ変更されました。 | |
149 | * X の自動設定 | |
150 | * X においてポインターデバイス、キーボードデバイスは udev による自動設定がされるようになりました。そのまま xorg.conf に記述しても反映されません。 | |
151 | * ほとんどの場合 xorg.conf を削除しても自動認識で動作するようになりました。 | |
133 | ==== x86_64 (64bit) バージョン ==== | |
152 | 134 | |
153 | アップグレードにおける注意点 | |
135 | CPU:: | |
136 | 64bit 対応の AMD64 または Intel64 アーキテクチャのCPU | |
137 | (Athlon64,Phenom,Opteron,Core2,Core i7,i5,i3など) | |
138 | メモリ:: | |
139 | 256MB以上 (1GB以上推奨) | |
140 | HDD:: | |
141 | 1GB以上(5GB以上推奨) | |
142 | ||
143 | ==== 対応仮想マシン ==== | |
144 | ||
145 | VirtualBox (VinePlusに収録)[[br]] | |
146 | VMWare Player, Workstation, Server[[br]] | |
147 | KVM など | |
148 | ||
149 | === アップグレードにおける注意点 === | |
154 | 150 | |
155 | 151 | インストーラを利用したアップグレードを行う場合は DVD/USB エディションの利用をおすすめします。収録パッケージが多いためアップグレードが完了する割合が高まります。 |
… | … | |
162 | 158 | |
163 | 159 | Vine Linux 用以外のパッケージ、商用ソフトウエアなどを利用している場合は、正常にアップグレードできない可能性が高くなります。あらかじめ削除しておくことをおすすめします。 |
160 | ||
161 | === サポート・免責 === | |
162 | ||
163 | 何らかの問題が起こった場合、質問などがある場合は、vine-users ML などへご投稿をお願いします。必要であれば、[http://vinecaves.com/vinesupport.html サポートサービスのみをご購入いただく]ことも可能です。 | |
164 | ||
165 | Vine Linux に含まれるソフトウエアに何らかの問題が発生した場合は、個々の問題に利用者ご自身で対応していただきます。Project Vine を含む開発者、販売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いません。 | |
166 | 個々のソフトウエアのライセンスなどに問題が発生した場合は、それぞれのライセンスや契約に従ってください。 |