= Plymouth スプラッシュスクリーン = Plymouth はユーザランドで実現されているブートスプラッシュスクリーンの仕組みです。 bootsplash 等のように kernel に特別なパッチは必要なく drmfb(KMS) や vesafb で 動作します。 現在は Fedora, Ubuntu, Mandriva 等で利用されているほぼ標準といえるブートスプラッ シュの仕組みです。 == テーマ == plymouth は initrd に組み込む必要があり、デフォルトではテキストベースのプログレ スバーが表示されるテーマがインストールされます。その他のテーマをインストールする ことで各種のよりグラフィカルなスプラッシュスクリーンが利用可能になります。 現在用意されているテーマは以下の通りで、それぞれそのパッケージをインストールする ことで利用可能になります。 * script * Vine の現在のデフォルトテーマ * plymouth-theme-script パッケージ * すべてのテーマパッケージが入っている場合はこれがデフォルトでは選択される [[Image(plymouth-script.png, 240px)]] * spinfinity * ロゴと(無限大型の)スピンが回転するテーマ * plymouth-theme-spinfinity パッケージ [[Image(plymouth-spinfinity.png, 240px)]] * solar * 青い太陽が燃えるテーマ * plymouth-theme-solar パッケージ [[Image(plymouth-solar.png, 240px)]] * fade-in * 星が徐々にフェードインするテーマ * plymouth-theme-fade-in パッケージ [[Image(plymouth-fade-in.png, 240px)]] * charge * ロゴが徐々に表示されるテーマ * (fedora のテーマベースで Vine ロゴ) * plymouth-theme-charge * text * グラフィカルな表示ができない場合に利用するテーマ * テキストベースのプログレスバーが表示される * theme/plugin がなにもない場合はこれが表示される === テーマ設定方法 === * 現在利用可能なテーマの参照方法 {{{ $ plymouth-set-default-theme -l charge details fade-in script solar spinfinity text }}} * 現在選択されているテーマ {{{ $ plymouth-set-default-theme script }}} * テーマの選択 {{{ # plymouth-set-default-theme spinfinity }}} * 変更したテーマの initrd への反映方法 テーマを変更した場合は mkinitrd を使って initrd を作り直す必要があります。 作り直すまでは shutdown 時のみ変更されます。 {{{ # mkinitrd -f /boot/initrd-$(uname -r).img $(uname -r) }}} === grub 設定 === Plymouth を利用する場合は、grub の設定でカーネルオプションに "quiet" を設定することを おすすめします。plymouth 起動までのテキスト表示が抑制されます。