= update-from-skel = 現在は、[http://vinelinux.org/vineplus.html VinePlus] の扱いであるため、追加でパッケージをインストールする必要があります。 {{{ $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install update-from-skel }}} アップグレードインストールなどにより、etcskel パッケージが更新された場合などに /etc/skel に存在する設定ファイルの雛形とホームディレクトリにあるファイルを比較し、差異があれば更新を行うためのメニューを表示します。gettexize されているので LANG="C" な環境では、(Broken)英語で表示されます。 {{{ $ update-from-skel }}} 特に差異がなければ、何も出力せずにそのまま終了します。 == 差異がない場合 == {{{ /home/username/.bash_logout と /etc/skel/.bash_logout の間に違いはありません。 }}} 上記の様に違いがないことのみを報告して、次のファイルの比較へ自動的に移行します。 == 差異がある場合 == 対応するファイルが存在し、内容に違いがある場合、次の様に side-by-side 形式で違いを表示します。 {{{ =================== 違いを検出 =================== /home/username/.rpmmacros /etc/skel/.rpmmacros # GnuPG によるパッケージ署名を行う # GnuPG によるパッケージ署名を行う %_signature gpg | # %_signature gpg %_gpg_name Anatano Namae | # %_gpg_name Your Name # ソースファイル置き場をパッケージ別にする # ソースファイル置き場をパッケージ別にする %_sourcedir %{_topdir}/SOURCES/%{name} %_sourcedir %{_topdir}/SOURCES/%{name} }}} 左側と右側のファイルの間に出力される記号は以下のとおりです。 ||記号||説明|| || ||対応する行が共通である。つまり、両方の行が同一であるか、 違いが --ignore オプションのいずれかによって無視された。|| || | ||対応する行が異なる。両方とも完全か、両方とも不完全かである。|| || < ||ファイルは異なり、左側のファイルにだけこの行が含まれている。|| || > ||ファイルは異なり、右側のファイルにだけこの行が含まれている。|| || ( ||左側のファイルにだけこの行が含まれているが、違いは無視される。|| || ) ||右側のファイルにだけこの行が含まれているが、違いは無視される。|| || \ ||対応する行が異なる。左側のファイルにだけ行末の改行がない。|| || / ||対応する行が異なる。右側のファイルにだけ行末の改行がない。|| 通常出力行は、そこに含まれる行の末尾に改行がない場合に限って改行されない。しかし、出力行が 2 行の差異を表している場合には、 片方だけに改行がない場合もあり得る。この場合出力行には改行が出力されるが、 溝のマークは左側の行末に改行がなければ `\' に、右側の行末に改行がなければ `/' になる。 差分を表示し終わるとメニューを表示し、ユーザーの入力を待ちます。 {{{ C) 現在のファイルを利用 T) テンプレートファイルを利用 E) vim の diff モードで編集 I) sdiff を利用して対話的に結合 Q) 終了する どうしますか? > }}} 大文字・小文字は区別しません。次の表で示す文字を半角で入力し、Enter キーを押してください。 ||文字||説明|| || C || ホームディレクトリにあるファイルをそのまま使用します。次のファイルの比較へ移行します。 || || T || /etc/skel にあるファイルをホームディレクトリへコピー(上書き)します。次のファイルの比較へ移行します。 || || E || エディタ vim の diff モードを利用してファイルを編集します。 || || I || sdiff を利用して2つのファイルを対話的にマージして新しい設定ファイルにします。 || || Q || (比較するべきファイルが残っていても)このツールを終了します。 || == /etc/skel のみに存在するファイルがある場合 == /etc/skel のみに存在するファイルがある場合、以下のように表示し、ユーザーの入力を待ちます。 {{{ =================== 違いを検出 =================== /etc/skel/.Wnn7/uumrc が存在しますが、/home/username/.Wnn7/uumrc は存在しません。 C) /etc/skel/.Wnn7/uumrc を /home/username/.Wnn7/uumrc にコピー N) なにもしない Q) 終了する どうしますか? > }}} 次の表で示す文字を半角で入力し、Enter キーを押してください。 ||文字||説明|| || C || /etc/skel にあるファイルをホームディレクトリの該当位置にコピーします。(中間のディレクトリも作成されます。) || || N || なにもせず、次のファイルの比較に移行します。 || || Q || (比較するべきファイルが残っていても)このツールを終了します。 || == 対応するファイルがディレクトリの場合 == /etc/skel に存在する通常ファイルに対して、ホームディレクトリに同階層のディレクトリがある場合、次のように表示し、ユーザーの入力を待ちます。 {{{ =================== 違いを検出 =================== /etc/skel/.Wnn7/uumkey がファイルですが、/home/username/.Wnn7/uumkey はディレクトリです。 R) ディレクトリ /home/username/.Wnn7/uumkey を削除し、/etc/skel/.Wnn7/uumkey を /home/username/.Wnn7/uumkey にコピー L) /home/username/.Wnn7/uumkey の内容を一覧表示 N) なにもしない Q) 終了する どうしますか? > }}} 次の表で示す文字を半角で入力し、Enter キーを押してください。 ||文字||説明|| || R || ホームディレクトリにある該当ディレクトリを削除した上、/etc/skel にあるファイルをホームディレクトリの該当位置にコピーします。 || || N || なにもせず、次のファイルの比較に移行します。 || || Q || (比較するべきファイルが残っていても)このツールを終了します。 ||