Package Manager の更新について
現状について
パッケージマネージャおよびそのUIとしては、現在以下のようなものが採用されています。
- パッケージマネージャ
-
- rpm-4.4.2.x + apt-rpm-0.5.15lorg3.x
- パッケージマネージャUI
-
ベース
- 基本的には rpm は今後も変更はない予定で問題ない。
- apt の alternative としては、
apt-rpm, yum, yast, urpmi, smart などがあるが、機能はさまざま。
- apt-rpm
- apt-rpm と debian apt との解離が心配
- 速度は他のものと比べると問題ない(が、debian apt と比べると遅い。改善の余地アリ)
- yum
- 遅い
- パッケージマネージャのために python?
- yast
- SuSEのシステムツール。パッケージマネージャ以外もすべて統合されている。
- Vine で使うには対象外。
- urpmi
- Mandriva のパッケージシステム。特に目立った特徴なし。
- smart
- apt-rpm の前メンテナが開発しているパッケージマネージャ。UIも統合している。
- 機能的にはすこし貧弱だが、単純な分使いやすい面もある。
- apt の速度に敵うものは smart くらい?
apt-rpm と smart の併用がよさそう。
リポジトリ
現状の apt-rpm でつかえるリモートリポジトリは2つ。
- apt-rpm ネイティブリポジトリ
- 従来のリポジトリ形式
- ファイルリストをもたせることも可能
- パッケージデータが膨大になる
- ファイル名で検索できる
- リポジトリ作成システムが若干貧弱で遅い
- repomd
- yum などでつかわれている
- リポジトリデータが若干冗長で重い
- リポジトリ作成システムがすこしマシ(遅い)
おそらく今後もネイティブリポジトリ。
リポジトリ作成システム(genbasedir)は改善の余地あり。
GUI
GUI としては Synaptic は Vine Linux 3.0 の時から採用されて既に3年が経っています。
Vine Linux 標準の Package Manager UI として十分定着しているとは思いますが、最近では本家の更新が滞ってきているようで、4.2 で採用している 0.57.2 も2年前にリリースされたものです。
5.0 より先を見据えた上で、上流での開発が停滞したまま使いつづけるべきか、あるいは新しい Package Manger に更新すべきか検討する必要があります。
候補
- Smart Package Manager
- 最新の 0.52 が Seed 上で利用できるのは一応確認済み。
- ただしメッセージがすべて未翻訳だったり、グループもすべて英語表示だったりするので、日本語化には多少手間が掛かりそう。
- apt や yum など様々なリポジトリに対応している
- 他のパッケージマネージャをバックエンドに使っておらず、バックエンドもUIもすべて独自に処理。
- 現状の apt/synaptic 前提の一部のパッケージで問題あり
- apt の scripting をつかっているものが対応困難(smartの拡張機能は貧弱)
- 開発自体は現在も続いているようだが、メインのDeveloperさんが ubuntu/canonical に取り込まれたそうで、その影響がどうでるか不明。
- 一応 SuSE や Fedora でも一部利用されている。
- 本家 http://labix.org/smart
- apt と併用が無難。(daisuke)
- Synaptic を継続
- apt の更新への対応をどうするか(Patch を作り続けるのかとか)検討が必要。
- 最近の Package Manager に望まれるような機能の追加が見込めない場合、別の対応を考える必要がある。
- Synaptic 自体は現在 Ubuntu で開発がすすめられており、apt-rpm への対応が放置されたままになっている。
- 公式にリリースされないまま機能拡張がすすんでいる
- 積極的に開発に協力して apt-rpm 対応が upstream で維持されるように頑張る?
- fork する?