<appendix id="boot-kernel-option">
	<title>起動時のカーネルオプション</title>
	<sect1 id="edit-boot-option-on-grub">
		<title>起動時にカーネルオプションを指定、変更するには</title>

		<example id="set-run-level-3-on-grub">
			<title>起動時にカーネルオプションを指定(run level 3 で起動)</title>
			<para>カーネルオプションを指定したい時には、<xref linkend="grub" /> の画面の時に、編集する候補を、<keycap>矢印キーの上</keycap><keycap>下</keycap>、もしくは、<keycombo><keycap>Ctrl</keycap><keycap>p</keycap></keycombo>, <keycombo><keycap>Ctrl</keycap><keycap>n</keycap></keycombo>で選択し、<keycap>e</keycap>キーを押します。</para>

			<para>もとの画面に戻るには<keycap>Esc</keycap>を押します。</para>

			<para>Vine Linux (Current kernel) を選択した状態で、<keycap>e</keycap> を押すと、<xref linkend="grub-boot-option-1" /> のような画面になります。<keycap>矢印キーの下</keycap>、もしくは<keycombo><keycap>Ctrl</keycap><keycap>n</keycap></keycombo> で kernel と書かれている行を選択します。</para>

			<figure id="grub-boot-option-1">
				<title>GRUBブートローダでのカーネルオプションの入力 1</title>
				<graphic fileref="figures/grub-boot-option-1.png" />
			</figure>

			<para>さらに <keycap>e</keycap> を押すと、<xref linkend="grub-boot-option-2" /> のような画面になります。行末にカーソル <emphasis>_</emphasis> があるので、スペースを一つ入れてから、カーネルオプションを入力します。</para>

			<figure id="grub-boot-option-2">
				<title>GRUBブートローダでのカーネルオプションの入力 2</title>
				<graphic fileref="figures/grub-boot-option-2.png" />
			</figure>

			<para>ランレベル 3 で起動する場合には、<xref linkend="grub-boot-option-3" /> のように <keycap>3</keycap> と入力します。</para>

			<figure id="grub-boot-option-3">
				<title>GRUBブートローダでのカーネルオプションの入力 3</title>
				<graphic fileref="figures/grub-boot-option-3.png" />
			</figure>

			<para><keycap>Enter</keycap> を押すと確定して一つ前の画面(<xref linkend="grub-boot-option-4" />)に戻ります。(入力したものを取り消してもとの画面に戻るには<keycap>Esc</keycap>を押します。)</para>
			<para>そのまま <keycap>b</keycap> を押すと起動できます。</para>

			<figure id="grub-boot-option-4">
				<title>GRUBブートローダでのカーネルオプションの入力 4</title>
				<graphic fileref="figures/grub-boot-option-4.png" />
			</figure>

			<para>
				GRUBブートローダでランレベルを指定し一時的に変更することができますが、一時的にではなく恒常的に設定するには、<xref linkend="run-level" /> を参照し、カーネルオプションではなく、設定ファイルを変更してください。
			</para>

		</example>

		<!--screen>boot:</screen>
	<para>ここで Tabキーを押してみて下さい。例えば<screen>linux	win</screen>と選択できるOSが表示されます。ここでは、linux [Enter]でLinuxが、win [Enter]でDOS/Windowsが起動するようになっています。</para>

	<para>
		カーネルオプションを与えたい場合には、<prompt>boot:</prompt>のプロンプトに続いて<command>linux <replaceable>オプション</replaceable></command>と入力します。以下はオプション<option>hd=1869,255,63</option>を指定した例です。
	</para>
	<screen>
		boot: linux hd=1869,255,63 
	</screen-->


	<para>起動に成功してお望みの効果がでたならば、<xref linkend="edit-boot-option" />を参考にして、デフォルトのカーネルオプションとして登録しておけばよいでしょう。</para>
	<!--screen>
	append="hd=1869,255,63"
</screen-->

<para><xref linkend="kernel-options" />に代表的なカーネルオプションの例を示します。デバイス名や数字はシステムによって変更する必要があります。詳細は<ulink url="file:///usr/share/doc/JF/BootPrompt-HOWTO.txt.gz">/usr/share/doc/JF/BootPrompt-HOWTO.txt.gz</ulink>を参考にして下さい。</para>

<para>起動時のメッセージについては、キーボードを認識してからであれば <keycap>Scroll Lock</keycap> キーを押すことで処理を一時停止し画面のスクロールを止めることができます。再度 <keycap>Scroll Lock</keycap> キーを押すことで処理と画面のスクロールが再開します。</para>
<para>起動後には <command>dmesg コマンド</command>や、<filename>/var/log/messages</filename>などを読むことで、起動時のメッセージなどを確認することができます。(参考:<xref linkend="less" />)</para>

<table id="kernel-options">
	<title>よく使われるカーネルオプション</title>
	<tgroup cols="2">
		<tbody>
			<row><entry> 1 </entry>
				<entry>ランレベル1(シングルユーザモード)で起動します。rootユーザのみが使用可能な状態になり、ネットワークやNFSなどの設定は自動的には行われません。主にシステムの管理や復旧のときに使用します。</entry></row>
			<row><entry> 3</entry>
				<entry>ランレベル3で起動します。通常のユーザも使用できます。コンソールからのログインになります。</entry></row>
			<row><entry> 5</entry>
				<entry>ランレベル5で起動します。通常のユーザも使用できます。Xサーバが起動され、gdmなどのディスプレイマネージャが起動されます。ログイン後すぐにXウインドウ環境が使えます。</entry></row>
			<row><entry>acpi=force</entry>
				<entry> ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)を有効にします。バッテリーの残量のチェックやシャットダウン時の自動電源OFFの機能などが使えるようになります。ACPI は APM よりも新しい<footnote><para>比較的新しい規格のため、対応する BIOS であっても、BIOS が古いと判断され、起動時に無効になっていることがあります。</para></footnote>電力制御の規格です。</entry></row>
			<row><entry>acpi=off apm=on</entry>
				<entry> ACPIを無効にして、APM(Advanced Power Management)の機能を有効にします。バッテリーの残量のチェックやシャットダウン時の自動電源OFFの機能などが使えるようになります。</entry></row>
			<row><entry>apm=power-off</entry>
				<entry>APMでSMPマシン<footnote><para>2つ以上のCPUまたはHT(ハイパースレッディング)機能を持つCPUを持ったPCのことをさします。SMPはSymmetric Multiple Processorの略です。SMPに対して1つだけのCPUというときにはUP(Uni Processor)と言います。</para></footnote>のシャットダウン時の自動電源OFFの機能を有効にします。</entry></row>
			<row><entry>lapic</entry>
				<entry>SMPマシンでのAPIC(Advanced Programmable Interrupt Controller)を有効にします。</entry></row>
			<row><entry>hdc=ide-scsi </entry>
				<entry>IDEのデバイス/dev/hdcをSCSIのデバイスとして利用する場合に使用します。例えば、IDE(ATAPI)のCD-R/RWを接続している場合に、これをSCSIドライブとして扱うことができます。</entry></row>
			<row><entry>mem=96m</entry>
				<entry>メモリの大きさが自動認識されない場合に設定します。実際に搭載しているメモリよりも大きな値は設定してはいけません。また、システムによっては1Mバイト程度小さく設定する必要があります。</entry></row>
			<row><entry>root=/dev/hda1</entry>
				<entry>ルートファイルシステムのデバイス名を指定します。</entry></row>
			<row><entry>init=/bin/sh</entry>
				<entry>起動時に実行させるプログラムを指定します。システムが破損され、全く起動できない非常事態のときにinit=/bin/shと指定すると、シェル/bin/shを起動させることができます。</entry></row>
		</tbody>
	</tgroup>
</table>

	</sect1>

	<sect1 id="edit-boot-option">
		<title>デフォルトのカーネルオプションを変更するには</title>

		<warning>
			<para>デフォルトのカーネルオプションを変更するには <filename>/boot/grub/menu.lst</filename> を編集します。起動しなくなるおそれがありますので、必要な部分以外は書き変えないでください。</para>
		</warning>

		<note>
			<title>GRUBではブートレコードを更新する必要がありません</title>
			<para>Vine Linux 3.2まで標準のブートローダであったLILOでは、設定ファイルの変更の度に<command>/sbin/lilo</command>を実行する必要がありましたが、GRUBではこの様な操作は必要ありません。</para>
		</note>

		<para>コンソールでのログインの場合は、スーパーユーザ(root)で <command>jed</command> や <command>vi</command> や <command>emacs</command> などのエディタで直接 <filename>/boot/grub/menu.lst</filename> を編集してください。</para>
		<example id="edit_menu.lst">
			<title><filename>/boot/grub/menu.lst</filename>の編集</title>
			<screenco>
<screen># <command>cp -i <filename>/boot/grub/menu.lst</filename> <filename>/boot/grub/menu.lst.original</filename></command>	<co id="backup_menu.lst" />
# <command>jed <filename>/boot/grub/menu.lst</filename></command>	<co id="edit_menu.lst_with_jed" /></screen>
				<calloutlist>
					<callout arearefs="backup_menu.lst">
						<para>念のため、編集するファイルをバックアップしておきます。</para>
					</callout>
					<callout arearefs="edit_menu.lst_with_jed">
						<para>エディタjedでファイルを開きます。</para>
					</callout>
				</calloutlist>
			</screenco>
			<para>kernel と書かれている行の最後にカーネルオプションを書き加えます。</para>

			<screen>
				title Vine Linux (Current kernel)
				root (hd0,1)
				<emphasis>kernel</emphasis> /boot/vmlinuz root=/dev/hda2 resume2=swap:/dev/hda3 vga=0x314<emphasis> acpi=force</emphasis>
				initrd /boot/initrd.img</screen>

		</example>

	</sect1>
</appendix>
