2010,09,07 shaolin Vine Linux Magazine 2010.08 <description> <p> 先月から始まったVine Linux Managizeでは、新しく追加・更新されたパッケージの一部紹介や開発状況の紹介などを 行うことになりました。毎回持ち回りで行うため、筆者の興味によって内容は大きく異なる場合があると思います。 </p> <p> では、1週間遅れになりましたが、8月のニュースから紹介していきます。 </p> <h2>ニュース</h2> <dl> <dt>Vine Linux 4.2がEOLに</dt> <dd>ひとつ前のメジャーバージョンであるVine Linux 4.xは、2006年11月に最初のバージョン4.0がリリースされ、続いて2007年2月に4.1が、2007年12月に4.2がリリースされました。</dd> <dd>2009年8月に次のメジャーバージョンである5.0がリリースされたあとも、Vine Linux 4.2向けバグ修正・セキュリティ修正パッケージが提供されてきましたが、「次のメジャーバージョンがリリースされてから1年経過」(「<a href="http://vinelinux.org/securityteam.html">Errata 発行期間について</a>」より)しましたので、2010年8月24日をもってVine Linux 4.2のバグ修正・セキュリティ修正パッケージの更新を終了しました。</dd> <dd>同時に、VinePlus 4.x(Vine Linux 4.2用追加パッケージ集)の新規パッケージの追加、およびパッケージの更新を終了しました(ftp incomingをcloseしています)。</dd> <dd>Vine Linux 4.2をお使いの方は、更新パッケージの提供があるVine Linux 5.1への更新をおすすめします。</dd> <dt>Vine Linuxユーザの集い2010.08が開催される</dt> <dd>8月28日、「<a href="http://trac.vinelinux.org/wiki/OfflineMeeting/201008">みんなでドキュメント更新大会</a>」と銘打ち、千葉市ビジネス支援センターの会議室を借りて集まり、めいめいがVine Linux関連のドキュメント更新作業を行いました。</dd> <dd>Vine Linuxのマニュアルやwebサイトの更新に留まらず、各種パッケージの日本語化ファイル(ja.po)やパッケージのspecファイルの日本語化、Trac/Wikiの整理など、参加者全員が分担して黙々と作業を行いました。</dd> <dd>また、Vine Linuxドキュメントチームリーダの赤星氏からは、「ドキュメントチームの現状と今後について」と題したプレゼンが行われました。</dd> <dd>Vine Linuxでは、各種ドキュメントの整備、翻訳など、ドキュメントを更に充実させていきます。協力して下さる方も随時募集しておりますので、奮ってご参加ください。</dd> <dt>TeX LiveがVineSeedに投入される</dt> <dd>8月10日、Vine Linuxの開発版であるVineSeedに、満を持してTex Liveが投入されました。Vine Linux 5.xで採用されているteTeX-3.0を置き換えるもので、次期リリースのVine Linux 6に向けて、懸案であった最新のTeX環境への移行が完了しました。</dd> <dd>次期Vine LinuxにおけるTeX環境の詳細については、<a href="http://trac.vinelinux.org/wiki/TeXEnvironment">Wiki</a>をご覧下さい。</dd> <dt>オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Fallへの準備は着々と</dt> <dd>9月10,11日に開催される<a href="http://www.ospn.jp/osc2010-fall/">OSC2010 Tokyo/Fall</a>へ参加し、ブースでの展示 やアップデート済Vine Linux 5.1 DVDの配布、セミナーなどを行ないます。</dd> <dd>9/11の土曜日夜にはVine Linux ユーザ懇親会も開催予定ですので、みなさん奮ってご参加ください。</dd> <dt>Vine Linux 5.2</dt> <dd>Vine Linux 5 の最新版5.2は、2010年10月頃のリリースに向けて引き続き調整中です。</dd> </dl> <h2>セキュリティ・バグフィックスアップデート</h2> <p> 8月は、<a href="http://vinelinux.org/errata/5x/">Vine Linux 5 のセキュリティアップデートが10件</a>、<a href="http://vinelinux.org/errata/4x/">Vine Linux 4のセキュリティアップデートが9件</a>ありました。 </p> <dl> <dt>セキュリティアップデート</dt> <dd>Vine Linux 5: kernel, ghostscript, apache2, freetype2, pidgin, avahi, perl-libwww-perl, perl, openldap, lftp</dd> <dd>Vine Linux 4: samba, poppler, xpdf, pidgin, avahi, libvorbis, dbus, neon, expat</dd> <dt>バグフィックスアップデート</dt> <dd>(今月はありませんでした)</dd> </dl> <p> Vine Linux 4に収録されていたインスタントメッセンジャーgaimは、アップストリームでpidginと名称が変更されており、gaimの最終リリースベースのままではセキュリティ修正が困難になってきたため、今回のアップデートに伴いpidginへと置き換えることになりました。 </p> <h2>パッケージ紹介</h2> <p> VinePlus 5 に新規に追加されたパッケージ、大幅に更新されたパッケージを紹介します。 </p> <h3>新規パッケージ</h3> <dl> <dt><a href="http://wiki.go-docky.com/">Docky</a></dt> <dd>Mac OS X のドックによく似たアプリケーションランチャーです。コンポジットウィンドウマネージャが必須ですので、compizかxcompmgr、cairo-compmgrのどれかを実行しておく必要があります。</dd> <dt><a href="http://freeciv.wikia.com/wiki/Main_Page">freeciv</a></dt> <dd>「シヴィライゼーション」風のゲームです。</dd> <dt><a href="http://www.xs4all.nl/~waterlan/dos2unix.html">dos2unix</a></dt> <dd>テキストファイル中の改行コードを、DOS(CR+LF)、Mac(CR)、Unix(LF) 間で相互変換するためのツールです。</dd> <dt>install-assist-AdobeAIR</dt> <dd>Adobe AIRのインストールに必要なrpmファイルを自動的にダウンロードし、インストールを行ってくれるパッケージです。</dd> </dl> <p> 先月新規パッケージとして紹介されたChromiumは、さっそく7.0.513.0へとアップデートされています。 </p> <p> VineSeed では、kernel-2.6.35が投入されました。当初はi686環境でうまく起動できない問題がありましたが、アップストリームで修正され、現在VineSeedに入っている2.6.35-3vl6(2.6.35.4ベース)では安定して動作しているようです。 </p> <p> このほかにも様々なパッケージがアップデートされていますし、 開発版の VineSeed にはより多くの新規パッケージが投入されています。 今回は残念ながら書ききれませんでしたが、今後機会があったら順次紹介していきたいと思います。 </p> <h2>おわりに</h2> <p> Vine Linux Magazine では、Vine Linux に関する様々な情報、小ネタ、Tips、ノウハウ/バッドノウハウ、 活用事例などを書いていただけるかたを募集しています。また、「XXの記事を書いて欲しい」などのご要望 などもお待ちしておりますので、ML, IRC や個別メールなどでお知らせください。 </p>