]> Vine Linux 6.x インストールガイド 1998-2011 Project Vine &legal; Vine Linuxは日本語インストーラを採用しており、簡単にインストールを行えます。とはいえ実際にインストールする際は、このマニュアルを一読した後で行うようにしてください。 説明の都合上、順番が前後する部分が一部(パーティションからのインストールなど)存在します。本インストーラでは、X Window Systemを利用したグラフィカルモードが標準となっていますが、 Xが使用できないときにはテキストモードでもインストールすることができます。本書ではグラフィカルモードの場合に沿って記述されています。テキストモードの場合には、グラフィカルモードと異なる順番でインストールが進みますが、設定方法はどちらの場合も同じです。 Vine Linux 6.x の制限事項 本バージョンには以下の制限があります。これらを了承の上、本バージョンをご利用ください。 対応アーキテクチャの変更 最低ハードウエアを i686 (Pentium Proクラス) 以上とし、最適化を変更しました。このため Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。 PPC (PowerPC搭載Macintosh) バージョンはこのバージョンからはリリースされません。 インストーラの制限 モニタの設定、X設定のカスタマイズは廃止になりました。 FDD でのインストールには対応していません。 アップグレードインストールはインストールCD/DVDだけでは全ては終了しません。アップグレードインストール終了後に "apt-get update; apt-get -f install; apt-get dist-upgrade" を行う 必要があります。 デュアルブートなど他の distribution や OS の起動は原則としてサポートしません。Vine Linux 側で GRUB を MBR にインストールする場合のみ対応しますが、その他の場合は推奨しません。これまでの対応と同等です。 ドライバに起因するハードウェアトラブル 一部のハードウェアでPCカードスロットが認識できない可能性があります。polling mode や interval の設定などをお試しください。 サードパーティ製あるいはVinePlus のパッケージは正常に動作しない場合が あります。 GRUB がインストールされている場合にアップグレードで検出できない場合がある ブートローダの管理で新しいブートイメージを追加できない その他にも不具合があることもありますが、不具合解消のために更新されたファイルやドキュメントは、Vine Linux配布用のftpサイトにて公開します。随時Project VineのWebページ(http://vinelinux.org/)をご確認ください。 インストールの準備 ハードウェアの調査 インストール時にいくつかの情報が必要になる場合があります。まず各ハードウェアの型番などを控えておいてください。 ビデオカード(メーカ名やチップ名) モニタの垂直/水平周波数 ネットワークカード SCSIカード サウンドカード その他のハードウェア PCIやPCMCIAなどの多くデバイスは自動で認識されますので、実際には入力する必要はありません。自動認識されなかった場合に情報として必要になります。Windowsがインストールされている場合では、デバイスマネージャで各デバイスのプロパティを見ればわかるでしょう。どうしてもインストールがうまくいかない場合には、一旦ビデオカードとモニタ以外のハードウェアを取り外してから行ってみてください。 インストール先の確保 Vine Linuxをインストールするには、ハードディスクに、新たにパーティションを作成するための空き領域が必要です。 WindowsがプリインストールされたPCを購入した場合は、ハードディスクのすべての領域をWindowsが使う設定になっていることがほとんどです。この場合は、以下のいずれかの方法で空き領域を確保してください。 Linux用に空き領域を残してWindowsを再インストールする Windowsパーティションの未使用部分を空き領域にするツールを利用する このツールには、dosutilsディレクトリ内のFIPS.EXEや、パーティションマジック(Partition Magick)などの市販の製品が利用できます。これらのツールを使用する際には、まず一時的に仮想記憶を使わない様にした上でデフラグを行ってください。ただし、FIPS.EXE では 8Gバイトを越える部分のパーティション操作は行なえません。 新規にディスクを増設する 1.の方法は既存の環境を初期化することになりますので、必ず必要なデータをバックアップしてから行ってください。また、2.の方法の場合も絶対に安全とは言えませんので、必要なデータのバックアップを行ってください。 必要な空き領域のサイズは、最小構成で約500Mバイト以上(フルインストール時に約 2Gバイト以上)です。この他にスワップ領域とユーザ領域が必要となります。Kernel 2.6 ではスワップ領域はメモリの2倍程度を目安にしてください。 ハードディスクのパーティションと空き領域 ほとんどのマシンにはWindowsがプリインストールされているため、パーティションを意識することはないでしょう。新品のハードディスクを使う場合、まず論理的にいくつかに分割し、その分割したものをどのOSで使用するかを設定しなければなりません。この分割した部分を「パーティション」といいます。そして、パーティションに割り当てられていない部分を「空き領域」などといいます。Linuxをはじめてインストールする場合、空き領域にLinuxが使用するパーティションを作成する必要があるのです。この説明については、WindowsのFDISK.EXEコマンドなども参考になるでしょう。 インストール方法の選択 Vine Linux 6.x では以下の方法でインストーラを起動することができます。 Vine Linux 6.x の DVD から起動する インストーラ起動用のファイルのみの DVD から起動する USBメモリ等から起動する PXEにより起動する DVD から起動できるコンピュータをお使いの場合は、1の方法が最も簡単です。 1以外の方法で起動した場合は、インストールに必要なファイルの取得先を以下から選択することができます。 Vine Linux 6.x の DVD ハードディスク NFS、HTTP、FTPサーバ(ネットワーク経由) BIOS設定の確認 PCの電源をいれてすぐに F1キー や F2キー や Deleteキー や Tabキー などを押し続けると BIOS の設定画面へと入ることができるはずです。 BIOS によってキーは異なります。PCやマザーボードの説明書などをご覧ください。 起動直後の画面にどのキーを押せばいいか表示されていることも多いと思います。 時計の確認 普段あまり使用していないPCなどにインストールする場合には、マザーボードの BIOS の時計を確認しておいてください。 秒や日時の狂い程度なら問題ありませんが、年の部分が狂っているとインストールの途中でトラブルがおこる可能性があります。 古い Macintosh の場合、内蔵電池が消耗してしまい、内部時計が 1904年 1月 1日にリセットされてしまっていることがよくあります。Vine Linux をインストールする前に、Mac OS 上で時刻を正しく修正しておくことをお薦めします。 起動デバイスの優先順位 選択したインストーラ起動デバイスの優先順位が、ハードディスクより高くなっているか確認してください。 ハードディスクの優先順位が高いと既にインストールされているOSが起動してしまいます。 インストール手順 インストールの大まかな手順は次のようになります。 事前準備 ↓ インストーラ起動 ↓ インストールクラス選択 ↓ パーティション設定 ↓ 環境設定 ↓ ハードディスクへのファイル展開 インストーラの起動 Vine Linux 6.x DVD をドライブに挿入してから再起動します。 するとインストーラ起動メニューが表示されます。
インストーラ起動メニュー
カーソルキーの上下で起動するインストーラ等を選択し、Enterキーを押します。 グラフィカルモードでインストールする場合は、『Install Vine Linux 6 - default』を選択します。 低解像度モニタでのインストール モニタの垂直解像度が600ドット未満の場合、通常のインストーラでは画面が乱れます。 『Advanced Options』を選択後、『Install (Low resolution mode)』を選択してください。 低解像度モードでインストーラを起動することが出来ます。 インストーラ起動メニューのタイムアウト インストーラ起動メニューが表示されてから、60秒間入力がない場合、そのままEnterキーを押したものと解釈され次のステップに自動で進みます。
オープニング画面 SCSIカードやマウスなどデバイスの自動認識が完了すると、オープニング画面が表示されます。 しばらくすると、次の画面に進みます。
オープニング画面
オープニング画面が表示されない場合や、使用しているビデオカードの種類によっては、この先画面が表示されなくなる場合があります。 その場合は、コンピュータを再起動し、の説明を参考に他のインストールオプションを試してください。
ようこそ 特に問題がなければ、Vine Linuxのロゴとともにインストーラに関する共通的な説明が表示されます。
ようこそ
以降、画面中の設定が終ったら、「次へ」をクリックしてください。前の画面に戻るときは、「戻る」をクリックします。また、左側にヘルプ画面がでますので、注意書きを良く読んで設定してください。
言語の選択 インストーラの表示に使用する言語を選択します。標準で「日本語(日本語)」が選択されているのでそのまま次へをクリックすれば良いでしょう。
言語の選択
英語(English)を選択した場合 以降の表示は英語になりますが、この場合でも日本語環境をインストールすることができます。
キーボードの設定 使用しているキーボードレイアウトを選択します。通常は、「日本語」を選択すれば良いでしょう。
キーボードの設定
アップグレードの検証 ここで既にVine Linuxがインストールされていないか検索されます。Vine Linuxがインストールされていない場合は、に進みます。 既存のVine Linuxシステムが見つかった場合、新規インストールかアップグレードインストールかを選択する画面が表示されます。 『既存インストールのアップグレード』を選択した場合、へ進んでください。
アップグレードの検証
インストールの種類 コンピュータの使用目的に合わせて以下のインストールの種類から選択します。 すべて デスクトップ サーバ ベースシステム カスタム この選択は、インストールされるソフトウェアの種類に影響します。 とりあえずVine Linuxを試してみたいと言う方は、「すべて」を選択すると良いでしょう。
インスト−ルの種類
パーティションの設定 ディスクパーティションの設定 Vine Linuxをインストールするパーティションの設定を自動にするか手動にするかを指定します。空っぽのディスクにインストールする場合は、自動がもっとも楽な選択になります。 『Disk Druid を使用して手動パーティション設定』を選択した場合は、へ進みます。
ディスクパーティションの設定
自動パーティション設定 自動パーティション設定では、既存のパーティションを削除して新たにパーティションを作成するか、既存の空き領域にパーティションを作成するか、以下の選択肢から選択します。 システムのすべてのLinux パーティションを削除 システムのすべてのパーティションを削除 すべてのパーティションを保持し、既存の空き領域を使用 『システムのすべてのパーティションを削除』を選択した場合 WindowsやMac OSなど他のOSが利用しているパーティションも削除されますので注意してください。 Windowsプレインストールマシーンにおける注意 リカバリイメージをハードディスクに保有しているタイプの機種の場合、Linuxパーティションにリカバリイメージを格納している場合があります。その場合、『システムのすべてのLinux パーティションを削除』を選択するとリカバリイメージを削除する事になりますので注意してください。
自動パーティション設定
パーティションの作成結果を確認したい場合は、下部の『作成された(そして変更された)パーティションを確認』をチェックします。チェックしなかった場合は、へ進みます。
Disk Druid で手動パーティション設定を選択した場合やで作成結果を確認するようにした場合、Disk Druidにより現在のパーティション設定が表示されます。
Disk Druid
&diskdruid;
ブートローダの設定 『既存インストールのアップグレード』の場合、新たにブートローダをインストールするか、既存のブートローダの設定を更新するか、ブートローダの更新をスキップするかを選択します。『ブートローダの更新をスキップ』を選択した場合は、へ進んでください。
ブートローダ設定のアップグレード
ハードディスクからVine Linuxを起動するために標準のブートローダGRUBを設定します。GRUBを使うとLinuxと他のOSの起動を選択する事もできます。既にインストール済みのブートローダを上書きしたくない場合は、ブートローダを変更をクリックし、「ブートローダをインストールしない」を選択してください。
ブートローダの設定
起動OSの選択肢は自動で設定されますが、編集する事も可能です。カーネルオプションを変えて起動する設定を作りたいなどの場合は、追加をクリックしてください。ラベル等を変更したい場合は変更したい選択肢を選択し、編集をクリックします。不要な選択肢を削除する場合は該当する選択肢を選択し、削除をクリックします。 また、『デフォルト』のチェックを変更することでタイムアウト時に自動で起動するOSを変更することができます。 ラベルについて Vine Linux 3.2まで標準だったブートローダLILOと違い、GRUBではラベルに空白を含める事ができます。 『ブートローダパスワードを使用』をチェックし、パスワードを変更をクリックするとブートローダパスワードを設定する事ができます。 高度なブートローダオプションの設定 『高度なブートローダオプションの設定』をチェックして、次へをクリックした場合、次のような画面が表示されます。
高度なブートローダオプションの設定
ここでは、GRUBをインストールする場所を選択できます。&grub_place; その他、LBA32の強制使用や一般カーネルパラメータの設定が可能です。
『既存インストールのアップグレード』の場合は、へ進んでください。
ネットワークの設定 ネットワークインターフェースカード(NIC)がない場合は「次へ」を選択し次に進んでください。NICが認識されない場合には、この設定画面はスキップされることがあります。その場合は、インストール後にオンラインマニュアルを参照して設定を行なってください。 ここでは、IPアドレス、ネットマスク、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス、ホスト名、ゲートウェイアドレス、DNSサーバの取得の方法を選択します。起動時にネットワークに接続する場合は「起動時にアクティブにする」を選択し、各フィールドに値を入力してください。DHCPサーバにつなぎこれらの情報を取得する場合は、「DHCP使用時の設定」をチェックしてください。 なお、ここでの設定はLAN環境の設定であり、プロバイダへのダイヤルアップ接続とは無関係です。
ネットワークの設定
ファイアウォールの設定 不正アクセスを防ぐため、ファイアウォールを有効にするかどうかを設定します。通常は、有効のままで良いでしょう。 ファイアウォールを有効にした場合でも以下の4つのサービスについてアクセスを許可する設定にすることもできます。そのような場合は、該当するサービスにチェックをつけてください。 リモートログイン(SSH) Webサーバ(HTTP,HTTPS) ファイル転送(FTP) メールサーバ(SMTP)
ファイアウォールの設定
追加の言語サポート インストール後に使用する標準の言語と追加の言語サポートを選択します。通常は、そのまま次へをクリックすれば良いでしょう。
追加の言語サポート
タイムゾーンの設定 タイムゾーンの設定をします。Viewから「アジア」を選択します。日本付近でマウスをクリックすると「アジア/東京」となります。通常はデフォルトのままで問題ないでしょう。 PCの内蔵時計をGMT(世界標準時刻)に合わせるならば、「システムクロックにUTCを使用」にチェックを付けます。UTCオフセットの設定は日本在住の方はデフォルト(UTC+09)のままにしてください。
タイムゾーンの設定
rootパスワードの設定および一般ユーザアカウントの作成 まず、システム管理者、つまりスーパユーザ(root)のパスワードを設定します。確認のため同じパスワードを2回入力します。入力したパスワードを忘れないように注意してください。また、あまりに単純なパスワードは避けてください。アルファベット大文字/小文字を取り混ぜ、数字や記号も入れると比較的安全です。なお、キーボードの設定が実際のキーボードと違う場合、記号の位置がずれていることがありますので、注意してください。2回入力したスーパユーザのパスワードが問題なければ、「Root パスワードが確認されました」と表示されます。 次に、一般ユーザアカウントの作成に必要な情報を入力します。ユーザー名フルネーム(省略可)、パスワードパスワードの確認(パスワードと同じ内容を入力)の欄を入力してください。パスワードに入力間違いがなければ、「ユーザパスワードが確認されました」と表示されます。
rootパスワードの設定および一般ユーザアカウントの作成
で『すべて』か『デスクトップ』以外を選択した方は、へ進みます。
インストールパッケージのデフォルト設定 で『すべて』か『デスクトップ』を選択した場合は、インストールされるデフォルトのパッケージグループの一覧とともに以下の選択肢が表示されます。 デフォルトのソフトウェアをインストール インストールするソフトウェアパッケージをカスタマイズ 『デフォルトのソフトウェアをインストール』を選択した場合は、へ進みます。
パッケージインストールのデフォルト
パッケージグループの選択 リストの中からインストールするパッケージグループを選択します。 パッケージグループ名の右側にある『詳細』をクリックすると更に細かくインストールするソフトウェアをカスタマイズすることができますが、コンポーネントの構成について詳しい人以外にはお勧めしません。
パッケージグループの選択
パッケージグループは、 デスクトップ アプリケーション サーバ 開発 システム その他 の様に分類されており、それぞれの分類には以下の表の様なパッケージグループが含まれています。 デスクトップ X ウインドウシステム グラフィカルユーザーインターフェイスの基盤を提供します。 GNOMEデスクトップ環境 GNOMEは、パネル、デスクトップ、システムアイコン、及びグラフィカルファイルマネジャを含む強力なグラフィカルユーザーインターフェイスです。 Compiz デスクトップ Compizは、デスクトップ環境に様々な視覚効果を提供します。
アプリケーション エディタ 主にテキストファイルを作成・編集できるプログラムがあります。Emacs や Viが含まれます。 グラフィカルインターネット グラフィカルemail、Web、及びチャットクライアントが含まれています。 テキストベースのインターネット X Window Systemを必要としないテキストベースのemail, Web,及びチャットクライアントが含まれています。 オフィスツール オフィスセット、PDFビューア及びその他が含まれています。 サウンドとビデオ CDの録音からオーディオCDとマルチメディアファイルの再生まで、サウンドとビデオの機能を使用できます。 TeX ドキュメント処理 TeX 文書を処理し表示や印刷を行うことができます。 グラフィクス イメージの処理とスキャンを手伝うパッケージが含まれています。 ゲームと娯楽 リラックスして暇な時間を過ごすいろいろな方法
サーバ Webサーバ Webサーバを実行することができます。 メールサーバ IMAP か Postfixメールサーバを設定できます。 Windowsファイルサーバ Linux と MS Windows(tm) システム間でファイルを共有することができます。 DNS ネームサーバ DNSネームサーバ(BIND)を実行できます。 FTP サーバ FTPサーバを実行することができます。 NFS サーバ NFS サーバとしてシステムを設定できます。 ネットワークサーバ DHCP, NTP や OpenSSHなどのネットワークベースのサーバが含まれています。
開発 開発ツール automake, gcc, perl, python, 及びデバッガなどのコア開発ツールが含まれています。 カーネル開発 カーネルパッケージを再コンパイルする為にこれらのパッケージをインストールします。
システム 管理ツール ユーザーアカウントを管理したり、システムハードウェアを設定したりするシステムの為のグラフィカル管理ツールのコレクションです。 システムツール SMB共有へ接続するクライアントやネットワーク通信量をモニタするツールなどのシステム用の各種ツールのコレクションです。 印刷サポート システムを印刷可能に、またはプリントサーバとして有効にします。 Bluetooth サポート bluetooth デバイスを利用するためのサポートパッケージが含まれています。 ドキュメント類 Vine Linux 向けのドキュメント類
その他 基本構成 基本のパッケージ構成です。Vine Linux でカスタム構成を行う基礎にすることができます。 すべて このグループには、利用可能なパッケージが全て含まれています。このページの全ての他のパッケージグループ以外にも他により多くのパッケージがあることに注意してください。 最小 最小のパッケージ構成です。小型のルータやファイアウォールシステムなどを構築する基盤にすることができます。
パッケージグループの詳細 パッケージグループの詳細については、インストールDVDのVine/base/comps.xmlに書かれています。
インストール(アップグレード)準備完了 インストールあるいはアップグレードの準備が完了をした事を知らせるメッセージが表示されます。 オンラインヘルプにもある通り、ここがインストールを中止する最後のポイントになります。
インストール準備完了
アップグレード準備完了
「次へ」を選択すると、実際にLinuxパーティションがフォーマットされ、 ソフトウェアのインストールが開始されます。 インストール(アップグレード)時の記録 メッセージにもある通りインストール時の記録は/root/install.logに、アップグレード時の記録は/root/upgrade.logにそれぞれ残されます。インストール(アップグレード)時に問題があった場合など原因を究明する一助となるでしょう。
パッケージのインストール まず、フォーマットするパーティションがある場合、ファイルシステムの構築が行われます。ディスク容量にもよりますが、かなりの時間を要します。 フォーマットが終ると、パッケージのインストールが始まります。PCの性能と選択したパッケージの種類にも依りますが、30分から1時間以上かかる場合もあります。時々しばらく止まったように見える場合がありますが、あわてずにしばらくは待ってください。 インストール中にはおおよその残り時間が表示されますが、最初の数十個をインストールするまでは、あまり正確な時間は表示されません。
パッケージのインストール
おめでとうございます これでインストールは完了です。
インストール終了画面
『再起動』をクリックするとしばらくしてインストールメディアが排出され、コンピュータが再起動されます。 再起動の際にブートディスクやインストールDVDなどブート可能なメディアを必ず抜いてください。そうしないと再びインストーラが起動してしまいます。 アップグレードの場合は再起動後にも作業が必要です アップグレード前の環境にインストール CD や DVD に含まれていないパッケージがある場合、それらのパッケージはアップグレードされません。 再起動してログイン後、apt や synaptic を利用して完全にアップグレードしてください。 apt の場合は、apt-line の設定を確認した上、以下の手順を実行してください。 # apt-get update # apt-get dist-upgrade なお、CDでのアップグレードの場合など、依存情報が解決できず以下の様なエラーで終了する場合があります。 これらを解決するためには 'apt-get --fix-broken install' を実行する必要があるかもしれません。 以下のパッケージは解決できない依存関係を持っています: (中略) E: 未解決の依存関係があります。--fix-broken オプションをためして下さい。 その場合は、以下の手順を実行してください。 # apt-get -f install # apt-get dist-upgrade
&iso2usb; Advanced options インストーラ起動メニューでカーソルキーの下キーを使って、Advanced Options を選択後、Enter キーを押下するとのようなオプションが表示されます。カーソルキーの上下でお好みのオプションを選択し、Enter キーを押してください。なお、太字になっている文字に該当するキーを押すとそのオプションが選択状態になります。 Advanced options オプション概要 Install (VESA driver) 汎用のビデオカードドライバを利用してインストーラを起動します。 Install (NOFB mode) フレームバッファを無効にしてインストーラを起動します。 Install (Low resolution mode) 低解像度モード。モニタの垂直解像度が600ドット未満の場合に利用します。 Install (Text mode) テキストモードでインストーラを起動します。日本語を選択できますが、日本語ではうまく動作しません。英語モードは動作しますが、推奨しません。 Install (Expert mode) 上級者向けのモードです。次のような場合に、Expertモードを使ってください。 ISA 機器が認識されない場合 PCMCIAのモジュールにオプションを与えたい場合 SCSIカード、SCSI機器を自動認識させたくない場合 その他、オプションを自動設定したくない場合 Promise Ultra66等の拡張ボードでは、SCSI機器の選択では表示されない場合があります。 Install (Expert mode) を選択後、Tab キーを押して、 オプションに ide2=0x6700,0x6802,11 等を追加して Enter キーを押してください このとき、「=」は、106等のキーボードであれば「¥」の左にあるひらがなの「へ」と書かれたキーを押してください。 Install (with Mediacheck) インストール開始前にインストールメディアの検査を行います。 Rescue mode レスキューモードを起動します。既にインストール済みの Vine Linux が起動できなくなった場合など復旧のために使用します。 Boot from Local disk インストーラを起動せず、既にコンピュータにインストールされているシステムを起動します。 Run Memtest86+ Memtest86+ を実行し、メモリの検査を行います。 Return to top menu 最初のメニューに戻ります。
トラブル・シューティング インストーラが起動せず、既にインストールされているOS(Windowsなど)が起動します。 お使いのコンピュータが、選択したインストーラ起動方法に対応していない、 或いは、BIOSの設定で起動方法の優先順位がハードディスクからの起動より低くなっています。 BIOSにより設定方法などが異なりますので詳しくはBIOSのマニュアルを参照してください。 最小構成でインストールし、インストーラで「ネットワークの設定」を行いましたが、ネットワークに接続できません。 最小構成の場合、自動的にネットワークに接続するように設定されていません。次のコマンドを実行することでネットワークに接続できます。 $ sudo /etc/init.d/network start ただし、このままでは次回以降も起動後に毎回実行する必要があります。起動時に自動的にネットワークに接続させたい場合は、次のコマンドを実行してください。 $ sudo chkconfig network on なお、以上を実施してもネットワークに接続できない場合は、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth? (?の部分には数字が入ります) の設定を見なおしてください。