コマンドの別名を定義する(エイリアス) aliasコマンドを使うとコマンドの別名を作成することができます。 例えば、$ alias vit='vim -t'とすると$ vit hoge.cを実行した際に$ vim -t hoge.cを実行した事になります。 しかしながら、単にシェル上で実行したaliasコマンドの効果があるのは、ログアウトするまでです。次回、ログイン以降も別名を使いたい場合は、~/.bashrcに記述すると良いでしょう。 ちなみにデフォルトで以下の様な別名が定義されています。 alias ls='ls -F --color=auto' alias ll='ls -la --color=auto' alias la='ls -a --color=auto' alias eng='LANG=C LANGUAGE=C LC_ALL=C' 環境変数の設定 環境変数は、システムやアプリケーションの挙動に影響する基本的な設定を保存します。 例えば、Vineで用意されている多くのアプリケーションは、そのプログラム名のみで起動できますが、これらは、環境変数PATHにそのプログラムが存在するディレクトリが含まれているためです。逆に言えば、PATHにプログラムが存在するディレクトリが含まれていなければ、絶対パスで指定しなければプログラムを起動することができません。 環境変数PATHが、どのような設定になっているかを表示したい場合は、次のようにします。 環境変数PATHの値を表示する $ echo $PATH /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/usr/local/sbin:/usr/sbin:/sbin 環境変数の取得について 環境変数を取得する場合は、環境変数名の前に $ を付加することに注意して下さい。$ を付けずに単にPATHとすると次のように表示されます。 $ echo PATH PATH また、現在設定されている環境変数の一覧を見たい場合は、次のようにします。 すべての環境変数を表示する $ set BASH=/bin/bash BASH_ARGC=() BASH_ARGV=() BASH_ENV=/home/userdir/.bashrc BASH_LINENO=() BASH_SOURCE=() BASH_VERSINFO=([0]="3" [1]="2" [2]="48" [3]="1" [4]="release" [5]="x86_64-unknown-linux-gnu") BASH_VERSION='3.2.48(1)-release' CANNA_SERVER=unix COLORTERM=gnome-terminal COLUMNS=179 DBUS_SESSION_BUS_ADDRESS=unix:abstract=/tmp/dbus-GArg67fNUc,guid=74b773a833ff6acaf48b91de4b03f16e DESKTOP_SESSION=gnome DIRSTACK=() ... これらの環境変数は、システムの起動時にファイル/etc/profileやディレクトリ/etc/profile.d以下のスクリプトなどで設定されますが、ユーザによる上書きや追加が可能な環境変数が存在します。 例えば、HTTP_HOMEという環境変数は、テキストベースのWebブラウザw3mのスタートページを規定します。 bashで環境変数を設定するには、exportコマンドを使用します。 $ export HTTP_HOME=http://planet.vinelinux.org/ shとの互換性のため、次のように二段階に分けて設定することもできます。 $ HTTP_HOME=http://planet.vinelinux.org/ $ export HTTP_HOME なお、この設定はログアウトするまで有効です。ログインの度に有効になるようにするには、ホームディレクトリにある.bash_profileというファイルに同様のコマンドを追加します。