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<appendix id="othershell">
        <title>ログインシェルの変更</title>
        <para>標準ログインシェル bash 以外にもいくつかのシェルが用意されています。</para>
        <para>ログインシェルを変更したい場合は、chshコマンドを使用します。</para>
        <example>
                <title>利用できるシェルを表示する</title>
                <screen>$ chsh --list-shells</screen>
        </example>
        <example>
                <title>ログインシェルを tcsh に変更する</title>
                <para>ログインシェルを tcsh に変更する場合は、以下のようにします。実行したユーザのパスワードを求められますので入力して<keycap>Enter</keycap>キーを押して下さい。</para>
<screen>$ chsh -s /bin/tcsh
username のシェルを変更します。
パスワード:
シェルを変更しました。</screen>
        </example>
        <para>chsh の詳細は、<screen>$ man chsh</screen>として付属のマニュアルを参照してください。</para>
        <table>
                <title>シェルの一覧</title>
                <tgroup cols="2">
                        <thead><row><entry>フルパス</entry><entry>概要</entry></row></thead>
                        <tbody>
                                <row>
                                        <entry>/bin/sh</entry>
                                        <entry>実体は、/bin/bash へのシンボリックリンクですが、Bourneシェルを模擬します。</entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/bash</entry>
                                        <entry>bash は、標準入力やファイルから読み込んだコマンドを実行する、 sh 互換のコマンド言語インタプリタです。 bash には、Korn シェルや C シェルの便利な機能も採り入れられています。</entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/sbin/nologin</entry>
                                        <entry>ユーザのログインを拒否します。</entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/bash2</entry>
                                        <entry></entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/dash</entry>
                                        <entry></entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/ash</entry>
                                        <entry></entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/bsh</entry>
                                        <entry></entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/tcsh</entry>
                                        <entry>tcsh は、バークレイ版 UNIX の C シェル csh と完全に互換性があり、さらに機能強化したシェルです。コマンド行編集機能やプログラム可能な単語の補完機能、スペル訂正、履歴、ジョブ制御、C 言語風の文法等などを備えています。</entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/csh</entry>
                                        <entry></entry>
                                </row>
                                <row>
                                        <entry>/bin/zsh</entry>
                                        <entry></entry>
                                </row>
                        </tbody>
                </tgroup>
        </table>
        <note>
                <title>設定は <filename>/etc/passwd</filename> に保存されます</title>
                <para>ファイル <filename>/etc/passwd</filename> には、ユーザに関するいくつかの設定が１行１ユーザで記述されています。</para>
                <para>各行は、ユーザ名から始まる : で区切られた７つのフィールドで構成されています。</para>
                <screen>testuser:x:501:501:testuser:/home/testuser:/bin/bash</screen>
                <para>順にユーザ名、パスワード(現在は使用しない)、ユーザ ID、グループ ID、ユーザ氏名(またはコメント)、ホームディレクトリ、ログインシェルです。</para>
                <para>詳細は、以下のコマンドでマニュアルを参照してください。</para>
                <screen>$ man 5 passwd</screen>
        </note>
</appendix>