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update RELNOTES

Line 
1========================================================================
2  Vine Linux 6.2 (Haut Bailly) について
3========================================================================
4
5Vine Linux 6.2 は Project Vine および多くの協力者によって開発が行われてい
6る Linux ディストリビューションです。Vine Linux 6.2 は、Vine Linux 6 の
7マイナーアップデートバージョンです。
8
9Vine Linux 6.2 には、Vine Linux CR (製品版) に含まれる商用アプリケーション
10を含みません。リコーフォントなどの商業フォントの替わりに、フリーの TrueType
11フォントが含まれています。
12
13Vine Linux 6.2 は、Gnome デスクトップ環境を最小構成でインストールできる
14CD エディションと、開発陣おすすめのパッケージをまとめた DVD エディション
15が提供されます。どちらも USB メモリからインストーラを起動することもで
16きます。
17
18Vine Linux 6.2 の変更点
19=======================
20
21Vine Linux 6.2 では、Vine Linux 6.1 に対して以下の変更が行われています。
22
23 パッケージのアップデート
24 ------------------------
25 
26  * Kernel 3.4.64 に更新
27    * 長期サポートバージョンの最新版である 3.4.y に更新しました。
28  * Firefox 24.0 に更新
29  * Thunderbird 24.0 に更新
30  * Sylpheed-3.3.0 に更新
31  * LibreOffice 4.1.2 を収録 (DVDのみ)
32  * Adobe Flash Player 11.2, Adobe Reader 9.4 を収録 (DVDのみ)
33  * CA Bundle を分離し、openssl, curl 等更新
34  * その他各種パッケージ更新
35
36 Errata の適用
37 -------------
38
39  * これまでのリリースされた Errata は予めすべて適用されています。
40
41Vine Linux 6.1 の変更点(旧)
42===========================
43
44Vine Linux 6.1 では、Vine Linux 6 に対して以下の変更が行われています。
45
46 パッケージのアップデート
47 ------------------------
48 
49  * Kernel 3.0.38 に更新
50    * 長期サポートバージョンの最新版である 3.0.y に更新しました。
51  * Firefox 14.0.1 に更新
52  * Thunderbird 14.0 に更新
53  * Sylpheed-3.2.0 に更新
54  * Mozc 1.5.1090 に更新
55  * Ruby 1.8.7.370 に更新
56  * LibreOffice 3.5.5 を収録 (DVDのみ)
57  * Adobe Flash Player 11.2, Adobe Reader 9.4 を収録 (DVDのみ)
58  * その他各種パッケージ更新, Errata適用
59
60開発のポイント
61==============
62
63Vine Linux 6 は以下の点に重点をおいて開発されました。
64
65 日本語入力システムの刷新
66 ------------------------
67
68  * 日本語入力フレームワークとして ibus を採用しました。
69  * 日本語入力エンジンとして Google 日本語入力のオープンソース版である
70    Mozc を採用しました。
71
72 対応アーキテクチャの変更
73 ------------------------
74
75  * 対象 CPU を i686 (Pentium Proクラス) 以上とし、全パッケージの最適化
76    を変更しました。
77
78 軽量・高速
79 ----------
80
81  * 起動時のメモリ消費量を軽減、起動時間を短縮
82
83 安定性の向上
84 ------------
85
86  * ハードウエア対応の強化
87  * ハイバネーションの安定化
88    * TuxOnIce 3.2 によるシステム休止の高速・安定化
89
90 各種自動設定
91 ------------
92
93  * udev によるハードウエア自動設定
94  * X.org X11 server 1.10 による X の自動設定
95
96 ルック & フィールの改善
97 -----------------------
98
99  * アイコンテーマの改良
100    * Elementary ベースのアイコンテーマに変更しました
101    * 標準のメーラー sylpheed のアイコンを Vine Linux アイコンテーマに
102      合わせて変更しました。
103  * GNOMEデスクトップ
104    * ウィンドウマネージャ metacity のコンポジット(合成)マネージャを
105      有効にしました。
106    * ウィンドウの影や半透過ウィンドウ等が表示されるようになります。
107  * GNOME デスクトップの下部パネルを廃止し、上部パネルに統合しました。
108  * フォント
109    * ゴシック体として VL ゴシックの大幅改良
110      (M+ フォント 3000 文字 + VL フォント 2000 文字が新デザイン)。
111    * 明朝体としては引き続き IPA 明朝をデフォルトフォントとして採用 。
112
113新機能
114======
115
116Vine Linux 用 RPM パッケージの開発支援ツールを提供します(VinePlus)。
117
118 開発支援ツール
119 --------------
120
121  * vbootstrap
122    * Vine Linux の最小構成ツリーを作成するブートストラップツール。
123  * vbuilder
124    * vbootstrap を利用して chroot 環境を構築し、その中でパッケージを
125      構築できるようにするツール。
126
127パッケージ管理ツール・機構
128==========================
129
130  * アップデートマネージャ - update-watch
131    * GNOME 利用時に通知スペースにパッケージ更新情報を表示します。
132  * おすすめパッケージの簡易インストール - vine-app-install
133    * デスクトップ向けのおすすめアプリケーションを簡単に追加・削除でき
134      るようになります。
135  * 自動パッケージ生成 - self-build
136    * self-build システムにより配布に制限のあるパッケージなどをインストール
137      時に自動的にビルドしてインストールされます。
138  * 商用パッケージの自動取得インストール - install-assist
139    * Adobe FlashPlayer や Reader など商用パッケージを自動的に取得し、
140      パッケージとしてインストールされます。
141  * 動的なカーネルモジュール生成 - dkms
142    * Dynamic Kernel Module Support により自動的にカーネルモジュールが
143      生成されます。
144  * パッケージ管理ツール
145    * rpm + apt を基本としたパッケージ管理を行っています。
146    * グラフィカルなインタフェースとして synaptic を提供しています。
147
148Vine Linux 5 からの変更点
149=========================
150
151 仕様上の変更点
152 --------------
153
154  * セキュリティに関する変更
155    * インストーラで作成した一般ユーザアカウントが標準で sudo できる
156      ようになりました。
157      * インストーラで作成した一般ユーザアカウントは wheel グループ
158       (管理者グループ)に所属するようになりました。
159      * wheel グループには標準で sudo 権限が付与されます。
160  * デフォルトファイルシステムの変更
161    * インストーラで作成される標準のファイルシステムが ext3 から ext4
162      へ変更されました。
163  * X の自動設定
164    * X においてポインターデバイス、キーボードデバイスは udev による
165      自動設定がされるようになりました。そのままxorg.confに記述しても
166      反映されません。
167    * ほとんどの場合 xorg.conf を削除しても自動認識で動作するようになり
168      ました。
169  * 起動時のコンソールの隠蔽
170    * bootsplash から plymouth に変更になりました。
171
172 収録ソフトウエアの刷新
173 ----------------------
174
175  * コアコンポーネント
176    * Kernel-2.6.35.13
177    * glibc-2.11.1, gcc-4.4.5
178    * X.org X11R7.6+
179    * rpm-4.8.1
180    * upstart-1.2
181  * GNOME2
182    * 安定の GNOME-2.32.1 を採用
183  * ブラウザ
184    * 最新の Fx 5.0 (Firefox 5.0 ソースコードベース) を採用
185  * メール
186    * 引き続き Sylpheed (3.1.1) を採用
187  * TeX (texlive)
188    * ptexlive-20100711 を元にした日本語 TeX 環境の提供
189  * Emacs
190    * Emacs23 を標準とし、各種設定のシステム標準化
191  * 軽量プログラミング言語
192    * perl-5.12.3
193    * python-2.6.6
194    * ruby-1.8.7.334
195  * サーバアプリケーション
196    * apache2-2.2.19
197    * bind-9.6.ESV.R4.P3
198    * cups-1.4.6
199    * postfix-2.8.3
200    * proftpd-1.3.3e
201    * samba-3.5.8
202
203システム要件
204============
205
206Vine Linux 6 は Intel 互換 CPU の 32 bit バージョンと、64bit バージョン
207が提供されます。全パッケージが、i686アーキテクチャに最適化されています。
208このため Classic Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。
209また、PPC (PowerPC 搭載 Macintosh) バージョンはリリースしません。
210
211 i686 (32bit) バージョン
212 ----------------------
213
214  CPU
215    i686の命令セットをもつ CPU (VIA C3 を除く Pentium III 以降を推奨)。
216    Gnome デスクトップを利用するなら 1GHz 程度が目安となります。
217
218 x86_64 (64bit) バージョン
219 ------------------------
220
221  CPU
222    64bit 対応の AMD64 または Intel64 アーキテクチャのCPU
223    (Athlon64,Phenom,Opteron,Core2,Core i7,i5,i3など)
224
225 i686、x86_64 共通
226 -----------------
227
228  メモリ
229    512MB以上、1GB以上推奨(X 利用時)
230
231  HDD
232    * 最小構成(ベースシステム)で 1GB 以上
233    * CD エディションフルインストールで 2GB 以上(推奨10GB以上)
234    * DVD エディションフルインストールで 12GB 以上(推奨40GB以上)
235    * 上記最低容量以外に、一次領域やswap領域、ユーザ領域などが
236      追加で必要になります。
237
238  動作確認されたハードウエア
239    http://trac.vinelinux.org/wiki/HardwareInformation/Vine6
240
241Vine Linux 5x からのアップグレード時の注意点
242============================================
243
244インストーラを利用したアップグレードを行う場合は、Vine Linux 5x CD エディ
245ションからインストールされた環境でも、DVD エディションの利用をおすすめ
246します。収録パッケージが多いため、より多くのパッケージのアップグレード
247が期待できます。
248
249DVD エディションでのアップグレード処理が完了したあとに、 apt や
250synaptic により残りのアップグレードを行う必要があります。
251
252  # apt-get update
253  # apt-get -f install
254  # apt-get dist-upgrade
255
256Vine Linux 用以外のパッケージ、商用ソフトウエアなどを利用している場合は、
257正常にアップグレードできない可能性が高くなります。あらかじめ削除してお
258くことをおすすめします。
259
260サポート・免責
261==============
262
263Vine Linux 6 は製品版と違い、サポートサービスを付属しておりません。何ら
264かの問題が起こった場合、質問などがある場合は、vine-users ML などへご投
265稿をお願いします。必要であれば、 サポートサービスのみをご購入いただくこ
266とも可能です。
267
268Vine Linux に含まれるソフトウエアに何らかの問題が発生した場合は、個々の
269問題に利用者ご自身で対応していただきます。Project Vine を含む開発者、販
270売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いません。個々のソフト
271ウエアのライセンスなどに問題が発生した場合は、それぞれのライセンスや契
272約に従ってください。
273
274再配布について
275==============
276
277Vine Linux 6 をそのままの形態で、かつ SRPMS ディレクトリにあるソースコー
278ドも全て同じ条件で無償配布する場合は、自由に再配布することが可能です。
279雑誌や書籍などの付録へ収録する場合は、できる限り事前に配布形態や配布数
280などをご連絡いただけるとありがたいです。詳しくは Vine Linux のライセン
281ス docs/LICENSE をお読みください。
282
283なお、それぞれのパッケージおよびソフトウエアは、それぞれのライセンスに
284従います。個別に単体で配布する場合はそれぞれのライセンスが優先されます
285ので別途ご確認ください。また、Vine Linux のライセンスと収録されている個々
286のソフトウエアのライセンス間でなんらかのコンフリクトが生じた場合は、す
287べて個々のソフトウエアのライセンスが優先されます。
288
289収録物の関係上、Vine Linux 全体を商用配布するのはライセンス上問題がある
290可能性があります。すべてのパッケージのライセンスを確認してください。ラ
291イセンスおよび商標に関するお問い合わせは、Project Vine または有限会社ヴァ
292インカーブにおいて個別に対応致します。
293
294なお、Vine Linux のオンラインマニュアルは、インストール後に
295/usr/share/doc/Vine の下からも参照できますのでこちらをお読みください。
296
297商標について
298============
299
300"Vine Linux" および "Vine Linux ロゴ" は Project Vine および有限会社ヴァ
301インカーブの日本およびその他の国における登録商標または商標です。
302"Linux" は Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標また
303は商標です。登録商標 Linuxは、全世界における商標保持者 Linus Torvalds
304氏から排他的ライセンスを受けている LMI (Linux Mark Institute) からの許
305諾により使用しています。その他、本ドキュメントおよび Vine Linux 内で記
306載されている会社名や商品名は一般に各社の商標です。
307
308 -- Project Vine and others.
Note: See TracBrowser for help on using the repository browser.