%aptent; ]> &apt-docinfo; sources.list 5 sources.list APT 用パッケージリソースリスト このパッケージリソースリストは、システムで使用するパッケージの保管場所を特定するのに使用されます。 このマニュアルページには、Vine Linux で使用するパッケージシステムについてのみ記述します。より多くの情報を知りたい場合は、原文である英語版のマニュアルを読んでください。 この制御ファイルは、/etc/apt/sources.list にあります。 .listという文字で終わるファイル(例 favorite-servers.list )を、ディレクトリ /etc/apt/sources.list.d に置くと、そのファイルも参照されます。ファイルの書式は /etc/apt/sources.list と同じです。 ソースリストは複数の有効な取得元と、様々な取得メディアをサポートしています。 ファイルには 1 行ごと取得元を列挙し、上の方にあるものから使用します。 行の書式は、タイプ uri 引数 となります。 先頭の タイプ で 引数 の書式を決定します。 uri は Universal Resource Identifier(URI) で、よく知られた Universal Resource Locator(URL) を含むスーパーセット(上位集合)です。 # を付けると行の # 以降の部分をコメントにできます。 一般的な書式の sources.list は次のようになります。 type [[vendor]] baseuri distribution [component comp2 ...] type は、Vine Linux では rpm タイプと rpm-src タイプを利用します。 baseuri は ディストリビューションによって与えられる URI の基底部分となります。 Vine Linux では http://updates.vinelinux.org/apt が baseuri となります。 distribution には ディストリビューション名 と バージョン と アーキテクチャー名 が入ります。 baseuri の部分に Vine Linux を示す Vine が含まれているので distribution 部分はバージョンとアーキテクチャー名を指定します。 URI を baseuri と distribution のパートに分けることで、baseuri をいじらずにディストリビューションのバージョンだけ変更するといったこともできるようになっています。 マイナーバージョンの変化(X.1 から X.2 に変わるなど小数点以下だけ変わる場合)であれば、これだけで対応できる場合もあります。 いくつかの type では component (コンポーネント) を指定することができます。 Vine Linux では main plus updates nonfree extras といったコンポーネントがあります。 Vine Linux では「コンポーネント」の代わりに「カテゴリ」と呼ぶことが多いようですが、どちらも同じものを指していて意味の違いはありません。 [vendor] を指定することで、PGP キーを用いた署名の確認を行うことができます。&vendors.list; を参照してください。 次にあげるものは置換されます。 $(ARCH) は 設定項目 APT::Architecture で設定されたアーキテクチャー名(i386 , ppc など)に置き換えられます。 $(VERSION) は 設定項目 Apt::DistroVerPkg か APT::DistroVersion に設定された値で置き換えられます。 rpm タイプと rpm-src タイプの sources.list の書式は次のようになり、最低でも一つ、component を指定する必要があります。 rpm [[vendor]] baseuri distribution component [comp2 ...] rpm-src [[vendor]] baseuri distribution component [comp2 ...] 現在認識される URI は、cdrom, http, ftp, file, copy です。 cdrom cdrom スキームは、APT がローカル CD-ROM ドライブを、メディア交換しながら使えるようにします。 取得元リストに cdrom エントリを追加するには、&apt-cdrom; コマンドを使用してください。 http http スキームはアーカイブとして、HTTP サーバを指定します。 もし、環境変数 http_proxy が http://server:port/, といった形で指定されていれば、http_proxy で指定されたプロキシサーバを使用します。 ユーザ認証が必要な HTTP/1.1 プロキシの場合、http://user:pass@server:port/ という書式で指定してください。 なお、この認証方法は安全ではないことに注意してください。 ftp ftp スキームは、アーカイブに FTP サーバを指定します。 APT の FTP の振る舞いは、高度に設定できます。 詳細は &apt-conf; のマニュアルページを読んでください。 ftp プロキシは、環境変数 ftp_proxy で指定するということにご注意ください。 この方法用に、さらにこの方法でしか使用しないのに、http プロキシを使用することができます (http プロキシサーバは大抵 ftp urlも理解できます)。 設定ファイルで http を使用する際に、ftp プロキシを使用するよう設定してあっても無視されます。 file file スキームは、システム内の任意のディレクトリを、アーカイブとして扱えるようにします。 これは NFS マウントやローカルミラーで便利です。 apt-get source とした場合には、カレントディレクトリにソースパッケージへのシンボリックリンクを作成することで、ディスクの使用を抑制します。 copy copy スキームは、file スキームと同様ですが、パッケージをその場で使用せず、キャッシュディレクトリ(&cachedir;/archives/)にコピーするところが違います。 zip ディスクを使用していて、APT でコピーを行う場合に便利です。 rpm と rpm-src タイプのエントリです。main plus updates nonfree のコンポーネント(カテゴリ)を指定しています。 rpm [vine] http://updates.vinelinux.org/apt &Vine-linux-release-version;/$(ARCH) main plus updates nonfree rpm-src [vine] http://updates.vinelinux.org/apt &Vine-linux-release-version;/$(ARCH) main plus updates nonfree extras のコンポーネント(カテゴリ)も追加するには次のようにします。 rpm [vine] http://updates.vinelinux.org/apt &Vine-linux-release-version;/$(ARCH) main plus updates nonfree extras rpm-src [vine] http://updates.vinelinux.org/apt &Vine-linux-release-version;/$(ARCH) main plus updates nonfree extras apt-cdrom で追加した場合は次のように追記されます。 rpm cdrom:[Vine Linux CR DVD]/ Vine main main2 nonfree plus [] の中はラベル名が入ります。 登録時に認識されなかったカテゴリを「追加」することはできませんが、「削除」することはできます。 http: ではなく ftp: を用いると次のようになります。 rpm [vine] ftp://updates.vinelinux.org/pub/Vine/apt &Vine-linux-release-version;/$(ARCH) main plus updates nonfree rpm-src [vine] ftp://updates.vinelinux.org/pub/Vine/apt &Vine-linux-release-version;/$(ARCH) main plus updates nonfree file: では次のようになります。 rpm [myname] file://usr/local/unofficial-rpm local-build/$(ARCH) test rpm-src [myname] file://usr/local/unofficial-rpm local-build/$(ARCH) test copy: を用いるには file: の部分を copy: と書き換えるだけです。 ローカルリポジトリの作成方法は &genbasedir; を参照してください。 &apt-cache; &apt-conf; &genbasedir; &manbugs; &manauthor;