ユーザー補助技術とGNOMEの設定 はじめに この章では、なんらかのハンディキャップを持った人をサポートするための技術を、GNOME の環境で利用できるものを中心に扱います。 また、その他の GNOME の設定も扱います。 キーボードやマウスの調子がおかしくなったというような非常時の助けになるような技術もあります。有効に活用してください。 目的別索引 画面表示を見やすくする フォントを設定する ファイルマネージャーnautilusのファイル管理の設定 アイコン表示時のアイコンの大きさを変える 一覧表示時のアイコンの大きさを変える GNOME のテーマを切り替える キーボード キーボードのキー配置の設定 ControlキーとCapsLockキーを入れ替える キーボード・ショートカットの設定 キーボードでのウィンドウ操作 キーボードでマウスの操作を行う マウスポインタが移動し始めるまでの時間の設定 マウス・キーの使い方 マウス・キーのキーバインド ファイルをキーボード操作でゴミ箱へ移動する例 誤操作を防ぐためのキーボードの設定 スティッキー・キーを利用する スロー・キーを利用する バウンス・キーを利用する Num Lockなどのキーの切り替えを通知する ビープ音 ビープ音の設定 ビープ音を利用するためにカーネルモジュールを読み込む GNOMEでのビープ音と画面の点滅の切り替え GNOME端末のビープ音(端末ベル)の設定 マウス マウスの設定 マウスを左利き用に切り替える マウスポインタの大きさや色を変更する マウスポインタの動き方を変更する ダブルクリックの間隔を設定する マウスでのウィンドウ操作の設定 nautilusでのマウスの設定 ファイルなどをシングル・クリックで開くように切り替える 予備知識 マウスのかわりにキーボードで操作する マウスで、チェックをつける、クリックする、ドラッグする、といった動作については、キーボードで操作できることも多いです。マウスの調子が悪いときなどには、キーボードも利用してください。 ( ) があってその中に アンダーラインの付いた文字 が書かれている場合、Altキーを押しながらその文字のキーを押すなどで、利用できることが多いです。 ただし、日本語入力が On になっていると利用できません。Shiftスペースキー(Wnn8 では Ctrlスペースキー)などで日本語入力を Off に切り替えてください。 たとえば、firefox でこのマニュアルを読んでいる場合、Altキーvzi とキー操作するとどうなるか試してみてください。(Altキーvzd で元にもどるはずです。) こうした操作はキーボードショートカットなどとも呼ばれます。 一般的なキー操作はに挙げたものがあります。 キーボードフォーカスkeyboard focus、現在、文字入力や操作を行うように選択されている位置。フォーカス(焦点)が合っていると点線で囲まれたり、色が変わったり、カーソルが点滅したりします。がどこにあるかによって、動作が変わる場合もあります。 GNOME でのキーボードショートカットの設定方法については、 を参照してください。 キーボードでの操作 キー効果 Tab キーボードフォーカスを移動します。ShiftTab とすると、戻ります。 Alt文字キー ( ) があって、その中にアンダーラインの付いた文字が書かれている場合、そこにキーボードフォーカスを移動します。ボタンの場合クリックしたのと同じ動作をします。チェックボックスがある場合には、チェックをつけます。 スペースキー , Enter チェックをつけたり、外したりします。また、ボタンの場合、クリックするのと同じ動作をします。 矢印 , PageUp , PageDown キーボードフォーカスが タブ にある場合、となりのタブに表示を切り替えることができます。スライダー にある場合、スライダーを上下左右に動かすことができます。プルダウンメニュー にある場合、選択肢を選ぶことができます。 CtrlPageDown , CtrlPageUp 表示する タブ を切り替えます。また、キーボードフォーカスがスライダーやプルダウンメニューにある場合は、最初、最後の候補に移動します。
これらは、これから説明するアプリケーションでも利用できると思います。
ビープ音 アプリケーションによっては、何か間違ったキー操作をしている時や、ユーザーに知らせる必要がある重大な操作をした時に、ビープ音を鳴らすことで知らせるというものがあります。 ビープ音を利用するには、カーネルモジュールを読み込むGNOMEでユーザーごとに設定する、という二つの設定が必要となります。 アプリケーションにも、ビープ音を鳴らす、鳴らさないという設定項目がある場合もあります。アプリケーションごとに設定方法が異なりますが、ここでは GNOME端末での方法を例として挙げておきます。 カーネルモジュールを読み込む(ロード(load)する) Vine Linux 4.x から kernel 2.6.x が採用されたので、i386 なマシンでは、標準ではビープ音は鳴らないようになっています。 root で次のようにしてモジュールを読み込む必要があります。 # /sbin/modprobe -i pcspkr なお、モジュールの読み込みをやめる(アンロード(unload)する)には次のようにします。 # /sbin/modprobe -r pcspkr 現在モジュールが読み込まれているかどうかは、lsmodコマンドで確認できます。 $ /sbin/lsmod | grep pcspkr モジュールが読み込まれていない場合は何も出力されませんが、モジュールが読み込まれている場合は、次のように出力されます。(数字は異なる場合があります。) pcspkr 7428 0 lsmodコマンド は、modprobeコマンドとは異なり、一般ユーザーで実行可能です。 modprobe コマンドでの操作は、電源を切るなど、再起動をすると無効になります。 再起動したときに同じコマンドを自動的に実行するようにするには、/etc/rc.local/etc/rc.localというファイルは、/etc/rc.d/rc.local というファイルを参照するシンボリックリンクファイルなので、/etc/rc.d/rc.local が編集されます。直接 /etc/rc.d/rc.local を編集してもかまいません。 というファイルの最後のほうのところ(40行〜43行)に、エディタを使ってコマンド等を書き込みます。 起動しなくなるおそれがありますので、必要な部分以外は書き変えないでください ビープ音を鳴らすために /etc/rc.local を編集する 編集前 #### Vine stuff ends here touch /var/lock/subsys/local 編集後 #### Vine stuff ends here # for beep sound /sbin/modprobe -i pcspkr touch /var/lock/subsys/local 行頭に # をつけることでその行を無効にできるので、for beep sound などとコメントを書いておきます。 GNOMEで設定を行う GNOMEでは、ビープ音の代わりに、操作中のウィンドウのタイトルバーを点滅させる、画面全体を点滅させる、という切り替えができるようになっています。 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定サウンドをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、サウンドの設定gnome-sound-propertiesが起動します。 $ gnome-sound-properties
gnome-sound-properties でのビープ音の設定
サウンドの設定の画面では、上部に サウンド ビープ音 の二つのタブがあります。 ビープ音がならない、鳴らしたい、鳴らしたくない、といった場合には、「ビープ音」タブを開き、「システムのビープ音を有効にする」と、「視覚的なビープ音を有効にする」のところの設定を確認し、必要に応じて設定してください。
GNOME端末のビープ音の設定を行う GNOME端末のメニューから、編集(E)現在のプロファイル(U) としてプロファイルの編集という画面を開くと、「全般」タブに、端末ベルを鳴らす(B)というチェック項目があります。 ここにチェックをつけるとビープ音が鳴るようになります。 次のようにコマンドを入力することで実際にビープ音を鳴らして確認することができます。 $ echo '\a'
マウスの設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定マウスをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、マウスの設定gnome-mouse-propertiesが起動します。 $ gnome-mouse-properties
gnome-mouse-properties でのマウスの設定
設定変更等は、直ちに反映されます。 マウスの設定の画面では、上部に ボタン ポインタ 動き の三つのタブがあります。 ボタン 「ボタン」タブ では、マウスの向き と ダブル・クリックの間隔 を設定できます。 マウスの向き マウスの向き では、左利きのマウスを使用するをクリックしてチェックをつけると、右ボタンと左ボタンを切り替えることができます。 「左利きのマウスを使用する(L)」というところでは (L) とあるので、Altlとキー操作すると、チェックボックスにチェックが付きます。 大文字で L となっていますが、大文字と小文字は区別されないことが多いです。 マウス操作の説明について GNOME のマウス操作の説明などでは、右利きの方に合わせて表記されています。クリックとドラッグは右ボタン、右クリックは左ボタンでのクリックになります。置き換えて読んでください。 ダブルクリックの間隔 ダブルクリックの間隔 では、ダブルクリックとして認識するクリックの間隔を 100ミリ秒 から 1000ミリ秒(1秒) までで、100ミリ秒単位で設定できます。 右側の電球が、一度クリックすると、白っぽく光り、ダブルクリックに成功すると、しっかりと点灯します。 無理なくダブルクリックできるように間隔を設定してください。 「間隔(T)」というところでは (T) とあるので、Altt とキー操作すると、矢印キー などでスライダーを左右に操作できるようになります。 ファイルなどをシングル・クリックで開くようにするには? nautilusのファイル管理の設定 を参照してください。 ポインタ 「ポインタ」タブでは、ポインタのテーマ と マウス・ポインタの位置 を設定できます。 ポインタのテーマ ポインタのテーマ では、マウスポインタの色と大きさを選べます。ポインタを変えると、テキストの上にポインタを乗せた時の表示やドラッグ時の表示も変わります。 マウス・ポインタの位置 マウス・ポインタの位置 では、チェックをつけると Ctrlキーを押した時にポインタの周辺に四角いアニメーションが表示されて、ポインタの位置を確認しやすくすることができます。 動き 「動き」タブでは、動き と ドラッグ&ドロップ を設定できます。 加速 加速 はマウスカーソルの動く速さを設定できます。 感度 感度 はマウスカーソルがどれくらい動くかを設定できます。「低」を選択したほうが少しの動きでたくさん動くようになります。 ドラッグ&ドロップ のしきい値 ドラッグ&ドロップ のしきい値は、ドラッグ&ドロップをするのに必要なマウスの最低移動量を設定します。
マウスでのウィンドウ操作の設定 GNOMEパネルのデスクトップメニューから、設定ウィンドウをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、ウィンドウの設定(gnome-window-properties)が起動します。 $ gnome-window-properties ウィンドウを選択する方法や、タイトルバーをダブルクリックしたときの動作などを設定することができます。 ウィンドウの設定 キーボードの設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定アクセシビリティキーボードをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、キーボード操作性の設定 (AccessX)gnome-accessibility-keyboard-propertiesが起動します。 $ gnome-accessibility-keyboard-properties AltF1 で、パネル上のメニューを開くことができるので、AltF1Enter でも起動できます。
gnome-accessibility-keyboard-properties でのキーボードの設定
設定を利用する、有効にするには、最初に「キーボード操作性の機能を有効にする(E)」をチェックする(マウスでクリック、もしくはAlte)必要があります。その後は、設定変更が直ちに反映されます。 キーボード操作性の設定 (AccessX)の画面では、上部に 基本 フィルタ マウス・キー の三つのタブがあります。 基本 「基本」タブでは、機能 と の設定項目があります。 スティッキー・キー スティッキー・キーを有効にする(S) にチェックをつけると、Shiftキーを押しながら他のキーを押すといったような二つのキー、さらには三つのキーを同時に押すという操作を、それぞれのキーを順に押すことで入力可能にできます。 同時に押すという動作をサポートする機能です。 CtrlAltShiftなどのキーが対象となります。 たとえば、GNOME での「デスクトップを表示する」というショートカットキーは CtrlAltd となっていますが、スティッキー・キーを有効にすると、CtrlAltd と順に押していくことでできるようになります。 何かキー入力を行うと解除されますが、2回連続して押すと、ロックできます。 たとえば、Shiftabc と入力すると Abc となりますが、ShiftShiftabc の様に、Shiftキーを2回押すとロックされ、ABC のようになります。一般的に、大文字を入力するという目的であれば、CapsLockキーが利用できます。 もう一度同じキー(この場合はShiftキー)を押すとロックを解除できます。 誤って Shiftキーを押してしまったときなどは、ShiftShift とさらに 2回押すと、2回目でロック、3回目で解除 となり、取り消すことができます。 マウス・キー マウス・キーは、キーボードで、マウスのカーソルの移動、クリック、ドラッグといった動作を行える機能です。 マウス・キーを有効にする(M) にチェックをつけると、テンキーなどをマウスの代わりに利用できます。 リピート間隔(A) は、キーを何秒押し続けたらリピート(同じキーを繰り返し押すのと同じ動作)とするか、の時間を設定します。 速度(P) は、リピート時に、一秒間で何文字入力するかを指定します。 マウス・キーでは、入力した文字数が、カーソルをどれだけ移動させるか、ということになるので、マウスカーソルの移動速度を指定することとなります。 ここでは、マウスとして利用するキーだけが対象になります。一般のキー入力については、GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定キーボードをクリックするか、GNOME端末などから gnome-keyboard-properties とコマンドを実行して、キーボードの設定gnome-keyboard-propertiesを起動して、設定してください。 マウス・キーの使い方 のように、1〜4, 6〜9 がマウスカーソルの移動、/ * - がボタンの切り替え、5 0 + がボタン操作になります。 マウス・キーのキーバインド キー効果 1 2 3 4 6 7 8 9 マウスカーソルを移動する / 左ボタンにする * 右ボタンにする - 中ボタンにする Ctrl5 アイコンを選択する、選択を解除する(「アプリケーションで開く」などのクリックした時の動作はしません。複数のアイコンを選択することができます。) 5 クリック(Ctrl5で複数選択していた場合はまとめて処理します。) + ダブルクリック 0 マウスのボタンを押したままの状態にする(5で解除) Esc ドラッグでの移動などのキャンセル Enter 選択したものを開く(左クリックで開くのと同じ動作をします。Ctrl5で複数選択していた場合は全て開きます。)
ファイルをキーボード操作でゴミ箱へ 上の図のような場合では、7でカーソルをアイコンのところに移動する、/で左ボタンにする、0でアイコンを選択(ドラッグ開始)、1 でゴミ箱に重ねる、5でドラッグの状態を解除する(ボタンから指を離すのと同じ)、といった手順で、ゴミ箱に入れることができます。 また、7-(右ボタンに切り替え)、5(右クリック)、v(右クリックのメニューのゴミ箱へ移動する(V))といった操作もできます。 7Ctrl5(アイコンをクリックして選択)、Delete としてもゴミ箱に入れることができます。 マウス・キーだけではなく、キーボードの他のキーも合わせて使った方が効率よく作業できると思います。
フィルタ スロー・キー スロー・キーを有効にする(W) にチェックをつけると、一定の秒数キーを押し続けるまで、キーを認識しないようになります。 誤って他のキーに触れてしまっても、無視するという機能です。 バウンス・キー バウンス・キーを有効にする(U) にチェックをつけると、キーを押した後、一定の秒数が経過するまで、同じキーを押してもキーを認識しないようになります。 誤って同じキーを何度も押してしまっても、連続して入力せずに無視するという機能です。 キーの切り替え キーの切り替えを有効にする(N) にチェックをつけると、同じキーを繰り返し押すことで On/Off の切り替え(toggle) ができる、Num LockCaps LockScroll Lock といったキーを操作した時に、On になった時に 1回、Off になった時に 2回ビープ音を鳴らします。 マウス・キー キー押下してマウス・ポインタを移動する間の遅れ キーを押し始めてから何秒でマウスポインタを移動し始めるかを設定します。
テーマの設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定テーマをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、テーマの設定gnome-theme-managerが起動します。 $ gnome-theme-manager いろいろなデザインのテーマがありますが、スクロールバーを下まで下げていくと、「ハイ・コントラスト」、「ハイ・コントラストの反転」、「拡大版」といった見やすさについて配慮されたテーマが用意されています。 たとえば、「拡大版」と通常のテーマで、メニューの大きさを比べてみるとのように異なります。
テーマ「拡大版」を選択したときのメニューのアイコン等の大きさ(左:「拡大版」右:通常サイズ)
フォントの設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定フォントをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、フォントのプロパティgnome-font-propertiesが起動します。 $ gnome-font-properties GNOME で利用されるアプリケーションGNOME で用いられている GTK+ という規格に対応したアプリケーションで、この設定を利用できます。のフォントの設定を行うことができます。 この設定に対応するかどうかはアプリケーションに依って異なります。また、独自にフォントの設定を行えるアプリケーションも多いです。
フォントのプロパティ
フォントのプロパティの画面では、アプリケーション(A) ドキュメント(D) デスクトップ(K) ウィンドウのタイトル(W) 固定幅のフォント(F) の五つの項目があり、それぞれ右側にフォント名とフォントサイズが表示されています。 それぞれの意味は のようになっています。 項目名と適用される場所 項目名 適用される場所 アプリケーション(A) それぞれのアプリケーションで利用されるフォントです。GNOMEパネルや、アプリケーション内のメニューや、右クリックした時に表示されるコンテキストメニュー等もこのフォントになります。 ドキュメント(D) アプリケーションのドキュメントの部分に利用されるフォントです。 デスクトップ(K) デスクトップのアイコンとともに表示される名前に利用されるフォントです。 ウィンドウのタイトル(W) ウィンドウのタイトルバーで用いられるフォントです。 固定幅のフォント(F) GNOME端末などのターミナルエミュレータで用いられるフォントです。テキストエディタ等でも、固定幅のフォントを利用するように設定されているものがあります。
フォント名とフォントサイズが表示されている部分をクリックすると、というウィンドウが開き、ファミリ(F)、スタイル(S)、サイズ(Z)を選択することができます。 ファミリはフォントの名称です。 スタイルの Regularは 標準、Italicは 斜体、Boldは 太字、Bold Italicは 太字で斜体 です。 サイズは一番上の欄に数字を入力することで直接指定することもできます。 プレビュー(P)のところには自由に文字を入力することができます。
フォントの選択
フォントの種類について フォントには、欧文フォント(かなや漢字などの文字を含まないフォント)と日本語フォント(かなや漢字なども含んだフォント)があります。欧文フォントを選択した場合に、かなや漢字などの文字を表示できなくなります。 また、固定幅フォント(等幅フォント)とプロポーショナルフォントがあります。 プロポーショナルフォントは、文字ごとに横幅が異なるフォントで、余白を詰めて表示することができ、一行あたりの文字数などは(幅の広い w という文字や、幅の狭い i という文字など)利用する文字によって変わってきます。 なお、プロポーショナルフォントは、VL PGothic などのように、フォント名に P という文字が入るものが多いです。 アプリケーション(A) のところなどは、プロポーショナルフォントを選択しておくと、等幅フォントよりも文字の幅を狭くできるため便利だと思います。
nautilusのファイル管理の設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定ファイル管理をクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、ファイル管理の設定nautilus-file-management-propertiesが起動します。 $ nautilus-file-management-properties GNOME で利用されるファイルマネージャー nautilus の設定を行うことができます。
nautilus-file-management-properties でのファイル管理の設定
ファイル管理の設定の画面では、上部に 表示 動作 アイテム 一覧の項目 プレビュー の五つのタブがあります。 表示 「表示」タブでは、デフォルト表示 と と デフォルトのツリー表示 の設定項目があります。 ここでは、アイコンの大きさなどを設定することができます。 デフォルトのアイコン表示 デフォルトのズームレベル(Z) でアイコンの大きさ(表示倍率)を設定できます。 デスクトップのアイコンで大きさを確認できると思います。 デフォルトの一覧表示 デフォルトのズームレベル(D) で、一覧表示にした時の、アイコン、文字などの大きさ(表示倍率)を設定できます。 アイコン表示と一覧表示の切り替えと、ズームレベルの切り替えは nautilus のロケーションバーのところ、もしくは、メニューの表示(V)で変更できます。 動作 「動作」タブでは、動作 と 実行可能なテキスト・ファイル と ゴミ箱 の設定項目があります。 動作 シングル・クリックでアイテムを起動する(S)、とダブル・クリックでアイテムを起動する(D) のどちらかを選ぶことができます。
nautilus-file-management-properties でのシングルクリック、ダブルクリックの設定
キーボード・ショートカットの設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定キーボード・ショートカットをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、キーボード・ショートカットgnome-keybinding-propertiesが起動します。 $ gnome-keybinding-properties GNOME でのキーボード・ショートカットの設定を行うことができます。 なお、gnome-keybinding-properties では、設定できる項目がある程度限られています。 特定のアプリケーションを起動するキーボード・ショートカットを設定したい場合などは、GNOMEをカスタマイズする設定エディタ gconf-editor を参照してください。
gnome-keybinding-properties でのキーボード・ショートカットの設定
「デスクトップ」と「サウンド」と「ウィンドウの管理」という三つのグループがあります。 「デスクトップ」、「サウンド」、「ウィンドウの管理」という文字の左にある三角をクリックすることで、メニューを畳んだり広げたりできます。 設定、変更したい項目をマウスでクリックして、右側の「ショートカット」という欄に「新しいアクセラレータ...」と表示されている状態で、設定したいキーを実際に押すと設定できます。 マウスではなく、キーボードの矢印キー上PageUpPageDownHomeEndで項目を選び、スペースキーで選択することもできます。 なお、誤って入力した場合や、取り消したい場合は BackSpaceキー を利用してください。Esc を押すと、即座に gnome-keybinding-properties が終了します。また、入力していた内容は、取り消されずにそのまま設定されます。 誤って Esc を押してしまった場合は、再度 gnome-keybinding-properties を起動し、設定内容を確認してください。 キーボードでのウィンドウ操作 「ウィンドウの管理」というところにウィンドウ操作に関する項目がまとめられています。 「ウィンドウの管理」だけでも30個以上とたくさんの設定項目がありますが、どんな設定になっているかを確認し、必要に応じて設定、変更しておくとよいでしょう。 代表的なものをいくつか に挙げておきます。 ウィンドウ操作に関係するショートカットキーのキーバインド 操作キーバインド説明 ウィンドウを最大化する AltF10 ウィンドウを最小化する AltF9 全てのウィンドウを隠してデスクトップにフォーカスを移す CtrlAltd ウィンドウ・メニューをアクティブにする AltSpace ウィンドウのタイトルバーを右クリックした時に表示されるコンテキストメニューを表示します。 このメニューはマウスだけではなく、キーボードでも操作ができます。を参照してください。 ウィンドウ・サイズを変更する AltF8 ウィンドウの中央にマウスカーソルが移動し、マウスカーソルが変わります。そのあと矢印キーどれかを押すとサイズを変更する部分(辺)を選択できます。矢印キーで時計回り、反時計回りにカーソルを移動させることができます。 上を選択した場合は、で上側の辺を変更し、を押すと、左側の辺、右側の辺にカーソルが移動します。EnterまたはAltF8で確定、Escでキャンセルできます。 ウィンドウ間のフォーカスをポップアップを使って切り替える AltTAB パネルとデスクトップの間でフォーカスをポップアップを使って切り替える CtrlAltTAB 注意 キーボードフォーカスが上部パネルからデスクトップへ戻らなくなる場合があります。マウスが使えない状態でこのキーボード・ショートカット利用する場合は、マウスキーを利用できる状態にしておいてください。
キーボードのキー配置の設定 GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定キーボードをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、キーボードの設定gnome-keyboard-propertiesが起動します。 $ gnome-keyboard-properties Controlキー(Ctrlキー)とCapsLockキーを入れ替える 「レイアウトのオプション」タブの「Control key position」のところで、「Swap Control and CapsLock」を選択すると、Controlキー(Ctrlキー)とCapsLockキーを入れ替えることが出来ます。 次のような選択肢がありますので、使いやすい配置になるものを選んでください。 変更しない。 Controlキー と CapsLockキー を入れ替える。 CapsLockキー を Controlキー にする。 Aの左隣のキー を Controlキー にする。 一番手前の左端のキー を Controlキー にする。 右Controlキー を 右Altキー にする。
gnome-keyboard-properties での<keycap>Controlキー</keycap>と<keycap>CapsLockキー</keycap>の入れ替え